日帰りクルーズ 〜慶良間撤退〜

10月19日 土曜日。
タップリ&シッカリと3日間の勤務をこなし、待ちに待った週末がやって来た。
しかし、フィリピンの東で熱帯低気圧が発生したらしく天気予報はイマイチ。
今日から4日間、慶良間に行く予定にしているので那覇のホテルは確保していない。

IMG_1485.jpg遠征準備完了。
PROTEXのハードケースは、このホテルで預かっておいてもらう。

IMG_1491.jpg朝9時、台風にはならないし西に向かうでしょう…と言っていた熱帯低気圧は台風になり沖縄本島に向け進路を変えていた。
これでは、慶良間にいる間ずっと台風の影響を受けてしまう。
ただ、今のところ気圧はそれほど低くなっていないし、北上するスピードも遅いので、どれほど影響があるか判断出来ない。
とりあえず泊港に行き、フェーリーに乗る事にした。

IMG_1488_20191019.jpgフェリーざまみは、10時に出航。
最上階のデッキで海の様子を眺めながら、慶良間に向かっている。

海はこんな感じ。
台風の位置が遠いので、波は思ったほどではないけど風が強い。
近くにいた地元人っぽい人が通りかかった船員に話かけている。
「明日ってどうなりそうかなぁ?」
「そうですねぇ、ひょっとしたら欠航になる可能性もあります。」
ふむ…
この先、天気予報は雨…風も強くなる…海では遊べない…テントの中から出れない…もしくはテントも飛ばされてしまうかも…でも那覇には帰れない…という「私は何の為に慶良間に行くんでしょ?」という「?」マークが頭の周りをグルグル回り始めた。

IMG_1504_20191019.jpgIMG_1505_20191019.jpg12時に座間味港に到着。
トラベルスタイルバックを港の待合室に置き、昼飯を食べる事にした。
友人からお勧めされた店に向かう途中、googleマップには載っていない感じのいい店があったので、迷わず入店。
ランチメニューから美味しそうな一品を選んだ。

IMG_1508_20191019.jpgさて、フェリーざまみが那覇に戻る14時までに身の振り方を決めなければならない。
あっちこっちの予報サイトで台風情報をチェックしてみても、20号は遅いスピードで沖縄本島に向かっている。
どう考えても、テントの中でうずくまり、昼間から酒を飲んでいる自分の姿しか想像出来ない。
13時過ぎ、撤退を決めた。

IMG_1511_20191019.jpg座間味港に戻り、トラベルスタイルバックをコンテナに押し込んでから、タラップで乗船チケットを渡した。
チケット切りの船員は往路と同じ人で、私の顔を見るなり笑顔になった。
「帰るんですね?」
「明日船止まったらしばらく帰れなくなっちゃうかもしれないし…また来ますね。」
「はい、お待ちしています。」
デッキには、往路で船員と話していた人もいた。私と同じように撤退したらしい。

正しい決断をしたとは思うけど、この先4日間何もしないで帰る事になるのかと思うと憂鬱になった。
やけ酒を飲みながら、空いている宿を探していたらコスパの良さそうな宿を発見。
宿の場所を確認し、予約しようとしたらタッチの差で他の人に取られていた。
ふむ…予約したのは、この船に乗っている人間かもしれない。
やけ酒はすぐになくなってしまった。

IMG_1518.jpgさようなら慶良間。
次はいつ来れるだろうか…。

IMG_1526.jpg船上から予約した宿に到着。
この少し狭い部屋に3泊する。

IMG_1534_20191019.jpg明日は台風で大荒れになるかもしれないので、食材と酒を買い出しした。
夕飯は、オキハムのソーキ汁とジューシー。
ソーキ汁のパッケージは誇大広告だったけど、味は美味しかった。

ふと…滞在を延長したら…というアイデアが浮かんだ。
さっそく飛行機の空きと運賃を確認してみると…都合のいい時間に空きがあり追加料金無しで変更できる!!
22日に予約してある宿に電話して、24日に変更できるか聞いてみた…できる!!
自宅のカミさんにメールして2日帰りが遅くなってもいいかを聞いてみる…OK!!
こ・これは、神様が「もう一度慶良間に行け!!」と、私に言っているに違いない。
今度は、他の人に取られちゃう前に速攻で飛行機と宿の予約を変更した。
やった! やりました! 慶良間にリベンジできる。

IMG_1527_20191019.jpg大仕事をやり遂げた満足感で1人祝杯をあげていたその時、友人からメールが入った。
「台風21号が発生したみたいです。」
進路を確認。
ふむ…25日、私は帰れるのでしょうか?