潜水服は蝶の夢を見る

「潜水服は蝶の夢を見る」という映画を観てきた。
この映画は、独特なカメラアングルや表現の仕方が話題になったり、その手法の善し悪しを語る論評が多いけど、もっと単純にそのストーリーや、生きる事の素晴しさを感じるだけでいいように思う。
なので、一億総評論家のような日本では、すぐに点数をつけたがりますが、この作品はそういう見方をする映画ではないかな。
これは実話とのことだが、ここ最近だけでも二人の日本人が、同じ様に絶望的な状況から、新しい生き方に挑戦していく素晴しい話がある。
ちなみに、二人ともレーシングドライバー。
一人は、筑波FJ1600シリーズ出身で、F3、F3000、GT選手権で活動していた太田哲也選手が、1998年雨の富士スピードウエイで事故に遭い、重度の火傷から何年もかけて手術とリハビリを繰り返し復活した話。
(これは、「クラッシュ」というタイトルで映画も製作された。)
もう一人は、フォーミュラ.ドリーム出身で、F3で活躍していた長屋宏和選手が、2002年の鈴鹿サーキットで事故に遭い、脊椎損傷の死の淵から復活し、車いすの生活にも関わらず、様々な夢を実現させている話。
「潜水服は蝶の夢を見る」のジャン=ドミニック・ボビーも、素晴しいですが、太田哲也選手、長屋宏和選手からも自分を見つめ直す機会をもらいました。

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P.S.
ジャン=ドミニック・ボビーのお父さん役でマックス・フォン・シドーが出ていた。
まだ現役だったんですね?! ビックリ。