AGURI撤退

「SUPER AGURI FORMULA 1」が、第4戦のスペインGPを最後にF1から撤退した。
参戦初年度から、ほとんどまともなスポンサーを見つけることができなかったわけだから、仕方がないのかもしれない。
年間の予算が70億円とすると、2年間で140億円。
FIAからのTV放映権料分配金が年間10億円(2006年はコンストラクターズポイントが最下位だったので分配金は無し)。
その他分配金や、関連グッズの売上がいくらあったかわからないけど、ホンダへの負債が100億円ということだから、20億円位が2年間でスポンサ−から集めた金額って感じでしょうか。
昔のF1であれば、この金額だけで参戦できたかな。
現代のF1では、まったく無理。

チームを売却する場合、ホンダに返さないといけない100億円が最低ラインになると思う。
SAF1のファクトリーは賃貸なので、資産といえるのは、「ホンダからの継続的なサポート」「優秀なエンジニアとスタッフ」「速いドライバー」などの無形資産がほとんどだから、確かにこれは安い買い物ではない。
ただ、もしホンダへの返済が全額一括返済ではなく、数年間の分割でいい・・・ということであれば、「いい買い物」にできる可能性はあるように思う。
ただ、日本でもそうですが、投資家はレーシングチームをどのようにビジネスとして成り立たせるかというイメージを持ちづらいので、よっぽと「わかりやすいスキーム」のプレゼンテーションをしないと、資金集めはできないのが現実ですが…。
残念。