海へ続く道

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海へ続く道が好きである。

鎌倉の天園ハイキングコースからちょっとそれた高台に上ると、鶴ケ丘八幡宮から由比ケ浜に続く若宮大路が真正面に見える。
若宮大路は、頼朝が作った道。
海に向かって一直線に続く道は鎌倉のランドマークと言っていいかもしれない。
コースを黙々と歩いていると、見逃してしまう可能性90%だけど、この景色は一見の価値あり。

現代のように自動車や電車・飛行機などがなかった時代、唯一自由に移動ができる手段は船だった。
その船を漕ぎだせる "海へ続く道" というのは、なんとなく "自由へ続く道" というイメージがある。
現代に生きる自分でもそう感じるんだから、昔の人…特に道も整備されていなかった古代の人々は、絶対にそう感じていたと思う。

以前読んだ「縄文人は太平洋を渡ったか」は、縄文人が船でアメリカ大陸まで渡った…という内容の本だったが、古代の人々が木で作った船で勇敢に大洋へ漕ぎだして行ったのも、そこに "自由な何か" があると感じたからだと思う。

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