資質

P7170002.jpg 新谷暁生さんが書いた最初の本「アリュート・ヘブン」を読んだ。
最近手に入れたので、今になってしまった。
新谷さんは自分よりも10才年上…お会いしたことはないけど、新谷さんの人間性、考え方などに共感できることが多い。

新谷さんは、"自然と一緒" に暮らせる人だ。
最近は、現場も知らず、机の上だけで "もっともそうな事" を語る学者が多いだけに、真摯に自然に向き合い、今も現場で働き続けている人の言葉は重い。
自分達がまだ気づいていない本当の事がわかっている人だと思う。

P7170004.jpg 野田知祐さんも同じ。
野田さんの日本の川に向けた言葉は厳しい。
でも、それは野田さんが日本の川を本当に愛しているからこその言葉だ。
ふがいない役人の話も沢山紹介されている。
でも、そこからは役人にしかできない事が沢山あるんだよ…ということも感じられる。

自然を守ると言っても、一市民でできることには限界がある、
要は、自然を守るも壊すも行政の考え方、強いてはそこの市長さんの考え方で大きく変わるということだ。
これは、自然保護だけの話ではない。
国や他人任せにするだけの市長さんや、その土地やそこに住む人々に愛情を持っていない人は、その役職に携わる資格は無い。
本物の「資質」、本物の「品格」を持つ人を見抜ける目をみんなが持たなければいけないと思う。