ミウラブルーの海を行く 〜三戸浜から荒崎、城ヶ島〜

3月14日の水曜日。
平日にも関わらず、何故か三戸浜にいる。
はい。
週末になると天気が悪くなるという状況に我慢できず、会社を休んで来てしまった。
海快晴の風予報はどこに行っても1メートルってことで、最初は菊名海岸に行ってみた。
が!!
常時7メートル、ブローで10メートルくらいの北東風が吹き、海上ではウサギがピョンピョン跳ねている。
仕方がないので、ダメ元で戸津浜に行ってみたら、案の定こっちもダメ。
この場所でも海面がキザキザしているので、こんな時に毘沙門方面に向かったら酷い目に遭いそう。
ぜんぜん予報外れてるじゃん…って言うか、最近の海快晴は思いっきり外れることが多い。
天気図を見て、自分で判断できるようにならないとダメなのかな?!

というすったもんだがあって、三戸浜。
少し風はあるけど、海面は穏やか。
スキンの修復が終わったウィスパーを組み立て、波打ち際にカヤックを運ぶと、砂浜には色とりどりの海藻が打ち上げられていた。

出艇。
今日の潮は抜群の透明度。
ガシガシ漕がず、下を覗きながらノンビリと荒崎方面に向かって行く。

黒崎の鼻の辺りでは、鮮やかなブルーに染まった海面に風紋が広がって美しい。
きれいだ!

この時期は、あっちこっちで海底からホンダワラの茎が伸びている。
ホンダワラは、数メートルもの長さで海面に漂い、そういう場所は波が押さえられている。
風でさざ波が立っている場所との間には境界線が現れる。

黒崎の鼻を越えた辺り。
今日は海も岩も空も、全てが優しく迎えてくれているように感じる。
こういう海に出会えるのは年に何度もない。


栗谷浜漁港を通り過ぎ、荒崎に続く海岸と向き合う。
いつもは大きなウネリで波がブレークしてくるポイントだけど、今日は穏やか。
それにしても…ここ三浦ですよ三浦!
見慣れた景色のはずなのに、なぜか新鮮。


いつも波や釣り人で入れなかった "ドンドン引き" に初めて入ってみる。
こういう場所への侵入はいつもワクワクする。
一番奥には上陸可能な小さい浜があった。
いつもの荒崎沖で海上休憩。
風も止み、気温も上がってきた。
当然ビール。
休憩の後は、沖出しして一直線に城ヶ島方面に向かう。

諸磯の岩礁帯では、沢山の海鳥が日向ボッコ中。
飛んでくれないかな…。



飛んでくれた!
諸磯の海。
すごいねえ。
ケラマブルーにも劣らない、"ミウラブルー" の海だ。

城ヶ島では、ウツボ丼を食べた。
ウツボは久しぶりに食べたけど、白身の魚と同じくらい柔らかくて美味い。
天気は最高で、上着なしでも大丈夫なくらいポカポカ。
三崎堤防には、来る時にはいなかった工事用イカダがタグボートに引っ張られて進んでいた。
もう少し、近くを通過したかったんだけど、イカダの上にいる人が、身振りで「あっち行け〜」と合図してきたので、仕方なくこの距離で撮影。
それにしてもタグボートは力持ちだ。

三崎堤防は、延々と続く感じがして好きじゃなかったけど、何度か通っているうちにそれほど "延々" って感じがしなくなった。
なので、今ではそれほど嫌いな場所じゃない。
ただ、ウネリが入っている時は三角波でバシャバシャしているので嫌い。

城ヶ島を出る時に、シートのバックルを止め忘れてしまったので、背もたれが4番クロスリブの中に入ってしまい漕ぎづらい。
諸磯の浜に上陸して、直すことにする。
すばらしい天気でパドリングが気持ちいい。

ハイアングルでのショット。
手が冷たくなった時は、ブレードを入れる時に手も海水に浸けると暖かい。

諸磯に近づいた。
写真がへたっぴで、どこまでも続く透明な海が表現できない。
でも、脳裏には焼き付けた!

諸磯に上陸。
潮が澄み切っているので、まったく違う海岸に乗り着けたように感じる。
ここでシートを直して再出艇。


どんなもんでしょ?!
少しは、この海を感じられるかな?



荒井浜の辺り。
帰るのがもったいないくらいのすばらしい海が続くが、時々見かけるゴミを拾いながら、北上して行く。


ブルーの海、ブルーの空に挟まれたシーボニアを眺めながら、小網代湾を横断して行く。

時間があるし、暖かいのでホモビーで休憩することにした。
手前の入り江はホンダワラでびっしり!
こうなると、スキュリューのない船でしか近づけない。
極楽ポイントに上陸。
ストーブでお湯を沸かして最高のコーヒータイムで一服する。
ちなみに、ストーブと水とコーヒーはいつでもカヤックに積んである。




ホモビーを離脱して、三戸浜に帰還する。
浜の手前まで来ると、青空が海に映り、上も下も全部空になった。



カヤックをカートップし、コーヒーを飲みながらショーを楽しむ。
三浦の西海岸は、最後のお楽しみがあるからいいよね。
それにしても、今日の海はサービス満点だった。豊かな自然に感謝。

