春の葉山はノンビリムード

2012年4月15日。
葉山に行くことにした。
ワンチャンに連絡すると、10秒で「O.K.」の返事が来た。
ただ、今日はF1の中国グランプリがあるので、どんなに遅くても16時までには家に帰らないといけない。
小林可夢偉が3番グリッドからスタートするこのグランプリは、日本人にとって歴史に残るレースになるかもしれないからだ。
前の2台はレーススピードに難のあるメルセデス。
いいスタートをきって、ポジションを守れれば可夢偉にも十分勝機がある!

葉山公園前の海岸にカヤックを降ろし、荷物を詰め込もうとしたら、フットブレイスのプレートが割れているのに気がついた。
いつ割れたのか記憶がない。
プレートの裏には、アルミの角パイプがあるので、完全に割れてしまわなければとりあえずは大丈夫。

穏やかな春の海が広がっている。
一匹のウサギも跳ねていない!
今日の昼飯は森戸の「一番」。
ワンチャンのカヤックにはメンテナンスキットとビールが積まれているだけで、後は空っぽ。
まずは、久しぶりに尾ヶ島に寄り立石まで行くことにする。

長者ケ崎の入り江は宝石を散りばめたようにキラキラ。
そういえば、初めてスクールのカヤックに乗りやってきたのがココの入り江の浜だった。
なんだか懐かしい。

穏やかな尾ヶ島で岩の間を縫って進む。
フジツボがびっしり。
この辺りの岩にスキンをこすったら一発で穴が開きそうだ。

尾ヶ島から立石に向かう。
海岸に並ぶ家は、なんだかミニチュアみたいに見える。

立石に到着。
エアスポンソンが膨らまないように日影にカヤックを置き、自分達は秋谷海岸が見下ろせる日向の草地に座ってビールを開けた。
ワンチャンが持ってきたつまみは "サキイカ" …いつにも増してオヤジチョイスである!

立石を出発して、コースタルに進んで行く。
透明度の高い潮がずっと続いていて気持ちがいい。

尾っぽの色がわからないので何とも言えないけど、これはウミネコ?
ウミウは逃げるがウミネコはぎりぎりまで逃げない。


久留和漁港の近くにある壊れた桟橋。
今日は潮位が高いので、ココも通れる。
(あとがき:2019-2-5)
こんな浅い場所に桟橋があるのはおかしい…と思い、ネットで調べてみたら素晴らしい記事を見つけた。
これで謎が解けました。平沼さんありがとうございます!!
⇨廃線レポート 久留和漁港の海上に伸びるレール


残念ながらトビウオには遭遇しなかった。
長者の裏を崖沿いに行く。
いつもこの辺りの水の色が違うのは何故だろうか?

長者ケ崎に続く水路は、あと10センチ水深があれば通過可能。
あまりこっちから見る機会がないので、なんだか新鮮な光景だ。

これまた久しぶりに、龍神様が祀られている菜島の鳥居を見学。
ちなみに、菜島は名島と書いても正解。
龍神とは竜宮に住む神のことで、"水"や"海"の神のこと。
早くご飯が食べたい…と目で訴えかけてくるワンチャンに有無を言わさず、菜島近辺の岩礁を一周してから森戸に向かった。

予定通り「一番」で昼飯を食べ、海岸でコーヒーを飲みながらノンビリする。
他にもカヤックスクールの人達や、ツーリング途中のカヤッカーが暖かい日差しを浴びてやっと来た春を楽しんでいる。
"みのる君"の出番も今日で最後かもしれない。
葉山公園には14時に戻り、家にはF1のフォーメーションラップが始まった16時1分に着いた。
ギリギリ。
しかし、期待していた可夢偉はスタートで出遅れ、"歴史的な一日" はお預けとなってしまった。
どうも、グリッド上にオイルパッチがあったらしい。
それでも可夢偉はレース中のファステストラップを記録した。
今のザウバーは速い!他のチームの開発が進まないうちにさっさと勝って欲しい。
