大人の休日はワイルドにいく 1日目〜弓ケ浜から奥石廊〜

連休突入1週間前、イイダーから連絡あり。

「4月28〜30日で、どうでしょう。候補は、西伊豆、粟島、西湖あたり。」
行きたいのは伊豆ですかね。
「やっぱり伊豆ですね。漕いでいて楽しい。伊豆の1日は、三浦の1週間なんて、弟は言ってました。以前塩島さんから、キャンプできるいい浜を教えてもらいました。陸からは絶対に行けません。津波が来たら死にます。」

ハイ。伊豆で決定。
さっそくワンチャンにも連絡したら、1分と経たずに "行きたい!" メールが返って来た。

ルートは、弓ケ浜を出発して雲見までのワンウエイ。
楽しみだ!

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4月28日 朝7時。雲見の駐車場でイイダーと合流。
自分は、ワンチャンを途中でピックアップして来た。
ここでオンボロゴルフを置き去りにし、イイダーのデリカで弓ケ浜まで行く。

自分とワンチャンの荷物一式がコレ。
これをイイダーの車に積み込むと、↓こんな感じ。

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カヤック3艇(うち1艇は3分割のリジット艇)と3人分の荷物を積み込めた。
車2台と、分解できるカヤックがあればアイデア次第で面白いルートを考えられる。

IMG_2959.jpg弓ケ浜の駐車場で3艇を組立て、全ての準備が整った。
冬の間カヤックに乗らなかったイイダーは、百均で仕入れた道具で様々な工夫を施してきた。
そして、リアデッキの上には大きな鍋が括り付けられている。
エクスペディション風で大変よろしい。

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出艇。
予報では14時くらいまで6〜7メートルの風が吹く。
まずは、ルートとは逆方向のタライ岬に向かって漕いで行く。

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はい。
しっかり予報通りの風が吹いてます。

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波は思ったほどではないけど、どうもカヤックの安定が悪い。
変だなあ〜と思って、途中でスポンソンのエアを確認したらベコベコ。
この後、エビ岩の近くでいったん上陸してエアを入れ直した。

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弓ケ浜を右手に見ながら、進路を南西に向けた。
弁財天岬を越えるイイダーと、手石の弥陀岩屋を探すワンチャン。
イイダー艇の百均フラッグはあっという間に海の藻くずとなり、意味のないポールだけがまるでアンテナの様に突っ立っている。

波もウネリも、去年小稲から出た時とは比べようが無いくらい少なくて漕ぎやすい。
野性の海

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海蝕洞が3つ並んでいたけど...手石の弥陀岩屋ってどれ?

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蓑掛岩(みのかけいわ)近くで漂うイイダーと、豪快に漕ぐワンチャン。
ここまで来れば石廊崎まではもっと穏やかな海が広がっている。

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穏やかになった海を石廊崎に向かって行く。
今日の昼飯は石廊崎漁港の脇にある「龍宮」でサザエ丼の予定。お腹もちょうどいい具合に空いてる。
楽しみだ!

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石廊崎漁港のある入り江に入る。
前回は荒れていて通れなかった右側の水路も今日は大丈夫。
波に揉まれながら入って行く。

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浸食されてオドロオドロしい岩が立ち並ぶ入り江の中。
夜にヘッドランプを点けてこの辺りを漕いだら怖いだろうなあ。

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石廊崎遊覧船は、1回のクルーズが25分。
ひっきりなしに出入りするので、邪魔にならないように注意する。

水鳥をイメージした船体のデザインとカラーリングはとっても目立つ。ちなみにずっと係留されたままの茶色い船は以前使われていた遊覧船かな?
運賃は大人が1200円ということで少し高い気もするけど、石廊崎は海から見るのが一番いいので、乗る価値はあると思う。

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「民宿 龍宮」前のスロープに上陸。
お店の人にことわって、横向きにカヤックを置かせてもらった。
それにしても、ここのスロープは天下一品に滑る。
イイダーはつるつる滑りまくるし、ワンチャンには事前に「すべるぞ〜」って言っておいたせいか "超慎重" に上陸していて面白かった。

「濡れてる?」
「はい、少しだけ」
座敷にビニールを敷いてくれた。
そして、出てきたサザエ丼は最高!言う事なし!大満足!
ココに来る時は、必ず食べないと絶対に損します。

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お腹も気分も大満足して、ツルツルスロープを後にした。
石廊崎の入り江は、内側から海に向かって見える景色が好きだ。

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遊覧船は出て行ったばかりなので、しばらくは大丈夫。
海に向かって右側の断崖脇を通って、石廊崎灯台の下へ向かって行く。
それにしても、ワンチャンが小さい!

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石廊崎灯台を正面に見て感無量風のワンチャン。

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そして、少しバシャバシャした岩礁地帯をすり抜けて行く。
穏やかな海が物足りないとほざいていたイイダーは、ここぞとばかりに白波に向い、ワンチャンも続く。

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視界が開け、奥石廊のすばらし景観に圧倒される。
伊豆はカヤッカーを飽きさせない。

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2012-04-27-14-21-50_2.jpg(撮影:イイダー)

奥石廊の岩礁地帯をノンビリと楽しむ。
まるで自分達だけの探検アトラクションに、「う〜む...まさに大人の休日ですなあ〜」とイイダーと共に悦に入る私。

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このエリアにいるのは、たぶん3人だけ。
楽しみにしていた奥石廊をお腹いっぱい楽しめた。

IMGP0726_2.jpg(撮影:ワンチャン)
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中木に向かう途中に今日のキャンプ地があった。
滝もある!
これでさっぱりとシャワーを浴びれば、きっとビールがうまいだろう。

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ゴロタの浜に上陸する際にハプニング。
あまり足を濡らしたくないと思い、"女の子座り" して浜に近づいた時に、なんてことない波でカヤックがひっくり返り、人生2度目の降り沈をしてしまった。
けっきょくずぶ濡れ。

この日の満潮は23時。
上陸した時間帯より海面が1メートルほど上がってくるが、念のため少し高くなった場所までカヤックを引き上げた。

奥石廊 キャンプ プロモンテ奥石廊 キャンプ

テントの設営が完了。
流木も沢山あるので、贅沢な焚火ができそうだ。

すべての作業が完了したので、歩きずらい浜を5分ほど行った先にある "例の滝" で水浴びをする。
もちろんオールヌード。
外で素っ裸になれるなんて...「ん〜、ワイルドな休日ですな」って感じで嬉しい。

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壮快シャワーを浴びて戻ってくると、ワンチャンがシャワーを浴びに行くと言ってスタスタと滝に向かった。
ん〜...ワイルド。

サッパリしたところで、いよいよ宴会開始。
まずは、ワンチャンがささ〜っと作ってくれたサラダをいただく。
幸せだあ〜。

奥石廊 キャンプ

誰もいない孤立した浜で、海の音を聞きながら焚火で酒を飲む。
打ち上げ花火の様な音がする。
何かと思ったら、ゴロタの浜に押し寄せた波が戻る時に石がバリバリと転がる音だった。

(2日目につづく)