LUEを目指せ2012 沖縄1日目〜幸喜ビーチからLUE〜

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2012年11月3日 朝 5時55分。
ホテルの朝飯を放棄し、コンビニでサンドイッチ、ゆで卵、牛乳、ホットコーヒーを仕入れて「20番 名護西線」のバス停に着いた。
ベンチでは昨夜帰れなくなったらしいオジサンが寝ている。

この時間の沖縄はまだ真っ暗。
まるで深夜バスでスキー場に向かうような雰囲気だ。

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6時のバスに乗った乗客は自分一人だけだった。

その後、停留所を通過する度に数人が乗車してきたが、街を抜け恩納村に近づく頃には全員が降りてしまい、また一人になった。
自分一人だけで、この大きなバスを貸し切り、専属の運転手さんがついているなんて、なんだかとっても申し訳なく感じる。

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幸喜ビーチのバス停で下車し、昼飯とビールを仕入れて、2年前と同じ出艇場所に向かうと、なんだか雰囲気が違う。
まったく人がいないせいもあるが、そこら中に砂が溢れていて、一言で言うと "荒れ果てて" いる。

これが台風の爪痕か!と、ビックリしたもう一つの光景は上の写真。
下が2年前の写真。比べて欲しい。

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以前は石敷きで綺麗に舗装されていて、カヤックの組立には絶好だったが、今は砂浜の砂が積もってしまい、見るも無惨な状態になっていた。

仕方がないので、隣接している駐車場の中で砂が少ない場所を選びウィスパーを組み立てた。

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準備完了。
まっすぐ本部に向かって行きたいところだけど、湾の中で風にやられるとイヤなのでコースタルに進んで行く事にする。

パドルは、今日もTybee。

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許田へ向かう。
風は予報どおりか多少強い感じ。海の色は綺麗だけど、陽がささないと沖縄の海も少し寂しい。

沖縄西海岸は何度か漕いでいる。
しかし、これまで他のツーリングカヤックとは一度も会ったことがない。
沖縄の人はカヤックをやらないのだろうか?

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許田を過ぎ、名護市街へ続く道の中間地点くらいで方向を変え、バウを宇茂佐へ向けた。

山が風を遮ってくれているので、風波は問題無し。
ただ、いまいち太陽が雲に隠れがちなので、このまま宇茂佐でビール休憩しても楽しくなさそう…。

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宇茂佐の近くまで来た。

ここで、計画変更。
ビールが美味しく飲めるような日差しがやって来るまで、もう少し先に進むことにした。
このあたりの感覚は、たぶんお酒を飲まない人にはわからないと思う。
しかし、美味しいビールを飲む事を人生のテーマにしている自分にとっては、しごく当然の決定になる。

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海の色が輝き始めた。

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ヘンテコな形の岩の間を抜けて、上陸が気持ち良さそうな "白いビーチ" を探す。
すると、ホテルの手前に良さそうな場所を見つけた。

近くまで来てみると、何かの施設のプライベートビーチっぽい。
でも、雰囲気がいいので上陸させてください。(ぺこり)

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きめの細かい白い砂浜で気持ちがいい。
自分以外に足跡は無い。

丘の上にある宿泊施設(?)からは、階段で降りて来れるようになっている。
この時間でも足跡が無いってことは宿泊施設じゃないのかな?
それとも誰も泊まっていない?

あ〜あ、もったいない!
こんなビーチを自分の好きな時に使えたら幸せだろうなあ…。プール&フェラーリ付きの豪邸よりも数百倍価値がある。

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まだ午前中だけど、気持ちがよかったので昼飯にすることにした。

沖縄らしい油みその入ったオニギリとビールで人心地ついていると、セールを立てた一艇のサバニが目の前に現れた。

私「こんにちは、いいですね〜」
サ「隣りの浜にいるので、遊びに来てください」

そう言って、サバニは隣りの浜へ消えて行った。

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昼飯を食べ終わり、カヤックにお尻だけ入れて隣りの浜まで漕いでいくと、サバニの乗組員が海岸で食事をしていた。

どうもお客さんを乗せたツアーのようだ。
ガイドさん、そしてお客さんの一人と話しをした。

ガイドさんはフェザークラフトの事をよく知っていているだけじゃなく、グランストリームの大瀬さんや沖縄カヤックセンターの仲村さんのことも知っていた。
仲村さんとは、サバニで外洋を一緒に航海したこともあるらしい。
自分はどちらの方ともお会いしたことはないけど、フェザークラフト乗りなので、名前だけは知っている。

そして、この「海想」という名前のサバニは、慶良間〜那覇で行われるサバニ帆漕レースで、何度も優勝したことがあるらしい。
いい舟に出会えて、なんだか嬉しい。

P.S.
この記事を書く時に、ネットで調べてみたら、お会いした方は森洋治さんという方で、「海想」という素敵なお店も経営されていた。

[リンク]
海想 ⇨http://www.kaisou.com/
サバニ帆漕レース公式サイト ⇨http://www.photowave.jp/sabani_s/

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サバニチームと別れ、一人本部に向かう。
ゴリラの顔の様な岩の辺りまで来ると、カヤックツアーのグループが浮いていた。

ガイドさん「お邪魔してすみません」
私「いえいえ、お邪魔しているのはこっちですから」

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ここから先の区間は、しばらく海岸線を国道が走り、釣り人が列をなしている。

LUEにカヤックで乗り付けることは楽しいが、唯一この区間だけは退屈でつまらない。
ただ黙々と漕いで行く。

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消波ブロックの区間を過ぎると、今度は鉱石を運ぶ船が出入りする港がある。

海の真ん中に大きなテトラポットもあり、あまり見栄えの良くない所だけど、この辺りの海はとても澄んでいる。
そして、台風のせいで船着き場に砂が溜まってしまった辺りは、鮮やかなコバルトブルーの水が輝いていた。

ここは白い砂が集まる所らしい。
人工物を取り除くことができれば、簡単に美しい海岸線が復活するような気がする。

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LUEの沖を通過し、一旦は瀬底島に向かったものの途中で気が変わってUターン。
まっすぐLUEに行くことにした。

今日の夕方に、沖縄に移住した友達夫婦が訪ねて来てくれるので、瀬底島を一周するには時間が足りない。

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LUEに到着。

真ん前の浜では埼玉からやって来た修学旅行生達が沢山いた。
事前にホテルから聞いていたとは言え、静かな時のLUEしか知らない自分にとっては、なんだか別の場所に着いたような感じがする。

カヤックを邪魔にならない場所へ運び(今回は部屋の前には置かなかった)、部屋でシャワーを浴びた後、近所の商店に買い出しに出かけた。

そして、顔見知りの商店のオバサンに対して、大失態をしてしまった。

私「お元気ですね おいくつなんですか?」
オ「いくつに見える?」
私「ん〜80才」
生きていた頃の自分の母親よりも年配に見えたけど、少し若めに言ってみた。
オ「まだ73だよ」

が〜〜んっ!! すみません!!
これからは女性の年齢をあてる時は、見た目よりも10才くらい若く言わないと…(^^;

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16時過ぎに友達夫婦(オヤブンとネエサン)が到着。
さっそくカヤックを見てもらう。
二人とも、初めてみる折りたたみカヤックを珍しそうに眺めていた。

HF031351.jpg撮影:オヤブン

記念写真を撮った後は、部屋の前のテラスでカンパ〜イ。

西に傾いた太陽の日差しがサンサンとやってきて、夕方なのにまるで真夏の様な暑さになってきた。
長袖・長ズボンのオヤブンが暑そうにしているので、カヤックショーツを貸してあげた。

オ「あっ千葉のが履けた履けた」

って喜んでいるけど、そのkokatatのショーツはウエスト大きめっすから(^^

HF031375.jpg撮影:オヤブン

追加で注文した食材も到着し、夕陽の沈む頃にBBQを開始した。

オヤブンが撮ってくれたネエサンと自分の2ショット写真は、まるで恋人同士の様に見える。
そんな説明は一切しないで、今度誰かに自慢してやろ〜!(^^

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明日の夜は、恩納村の家に泊めてもらうことになっている。
BBQの後、部屋のテラスに戻って軽く飲み直し、夫婦は帰って行った。

私「明日もよろしく〜」

って、お〜いビールが沢山余ってますよ!飲み残した泡盛のボトルもあるし…。
う〜〜明日のカヤックは絶対に重い!

(2日目につづく)