玉虫色の空 〜南伊豆 妻良周辺〜

昨日までの予報と違い、朝から雨が降っている。
風の予報は、北北東10〜12メートル。
西伊豆まで行けば漕げるかもしれない。でも漕げない時はやることが無くなってしまう。

どっちに転んでもいいように、南伊豆の妻良に行くことにした。
コンディションが悪くて漕げない時は、南伊豆ハイキングに変更する。

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妻良に到着。
寒いっ!どんよりっ!
風は...湾内はそれほどでもなさそう。
でも波勝崎の方を見ると岩にあたる波が大きく砕けているので、南西からの波はそれなりにあるみたい。

と思っていると、また雨が降ってきた。
どうしましょ?

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とりあえず、そんなに大雨になることはないでしょ!…という読みで、谷川浜まで様子を見に行く事にした。
カヤックを準備し、漁港のスロープからエントリー。

子浦・妻良ではカヤッカーは歓迎されていない…と聞いたことがある。
今回、地元の人に聞いたところ、以前カヤックショップと魚協の間でトラブルがあり、その時からギクシャクが始まったらしい。

何があったのか調べてみた。

子浦と違い、妻良からの出艇は、今回のように漁港を使うことになる。
ところがこの漁港は防波堤がクランクのようになっていて、見通しもあまりよくない。
そういう場所にカヤックで出入りするには、漁船の有無や動きに十分注意して、航行する必要がある。
けっしてカヤック側に優先権があるわけではない。
そんな場所にも関わらず、あるツアーで沢山のカヤックが連なって"道"を塞ぎ、漁船の航行を妨げてしまったらしい。

実際に見たわけじゃないので、これが全てなのかどうかはわからない。

礼文島であったヨット乗りの人はこう言った。
「日本国籍を持つ船であれば、どこの港へも寄港できる。」
たしかにその通りで、税関の置かれていない港であればその権利がある。
まあ、カヤックは登録が必要ないので国籍とかはないけど…。

どっちにしても、ちっぽけなレジャーボートが我が物顔で港を使ってはいけないだろう。
ルールを守る事はもちろん、迷惑をかけないように利用するのは、港に限らず当然の事。
その事をカヤッカーは肝に命じないといけない。

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妻良は、湾内だけでも楽しめる。
写真の様な節理がいたる所で見られる。もし地質学を勉強している人が見たら、とても興味深いんじゃないだろうか。

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海蝕洞窟の中はいつも神秘的。

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谷川浜に上陸。
砂浜だったところには、どこからやって来たの?ってくらい沢山の石が打ち上げられ、地形が変わっていた。

天気は晴れたり曇ったりで、刻一刻と様子が変わる。
そして、この先は二十六夜山の断崖が続き上陸ポイントがなくなるので、今日はこのまま戻ることにした。

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風が作り出す風紋は、いつ見ても美しい。
そして、この1分後には消えてしまった。

妻良に戻り、駐車場の前の公園でカヤックを乾かしていると、またポツリポツリと雨がやってきた。
今日の空は玉虫色だ。
のんびりと撤収。

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まるで真冬の様な寒さで汗はかかなかったけど、せっかくの伊豆なので温泉でさっぱりしてから、帰ることにした。
西海岸は穏やか!そしてやっぱり景色はいい。

ところが、伊豆中央道、小田原厚木道路は超大渋滞。
三連休のせいなのかな?って思っていたら、小田原厚木道路の渋滞は、海老名サービスエリアに入る車の列が原因だった。
サービスエリアを観光名所にしてしまうってのは、どうなんでしょ?
そして、そこまでして入りたいと思う人の気持ちが、私にはさっぱりわかりません。