デロリアンか洗濯機か

bubble-e-go.jpg 「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」を観た。
これは2007年に公開された映画。大好きな映画なので、もう何度も観ている。

主役は広末涼子。
微妙な役者さんだけど、この映画ではキャラといい、ゆるいセルフといい完全なハマリ役。
他のキャストの人達もいい感じで最高に楽しめる。
この映画を観たことが無い人の為に、ちょっとだけストーリーをばらしちゃう。

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2007年の春、HITACHIの家電研究所に勤める一人の中年女性が行方不明になった。そしてある日、その女性の子供(真弓)のところに、財務省の役人が訪れる。
「あなたのお母さんは生きている。不況の引き金となった17年前の法案を阻止する為、自分で開発したタイムマシンで過去に行き消息がわからなくなってしまった。タイムマシンに乗れる人間には体積とサイズの制約があり我々が行く事はできない。ぜひあなたに行って欲しい。」
真弓は、"ドラム式洗濯機型タイムマシン" に乗り、1990年の日本に向かった。
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ユニークっ!
洗濯機がタイムマシンなんて、なかなか考えつく事じゃない。
ハリウッドが映画化したら、CGを駆使し100億円くらいかけてまじめに作るんだろうけど、ぜったいに洗濯機をタイムマシンになんてしない。

P4110004.jpg "スタイリッシュなマシンのほうがいいだろ?"
ハリウッドが作るとタイムマシンはデロリアンとかになる。


マシンを使わないものもある。
「ある日どこかで -Somewhere in Time-」では、ただベッドに横になっているだけで過去に行くことができた。
この映画のテーマソングはとてもいい。そして助演のジェーン・シーモア Jane Seymourが魅力的。
この映画も何度も観ている。

13F.jpg それ以外にも、タイムトラベルを題材にした映画は沢山ある。
面白かったのは「13F -The Thirteenth Floor-」。
あまり話題にならなかったので、観た人は少ないと思うが、とってもよくできている。
そしてこれまた助演のグレッチェン・モル Gretchen Molが魅力的。あれ女性ばかり褒めている?

小説では、ダントツで小松左京の「果しなき流れの果てに」がベスト。
この本も、何度も何度も何度も読んだ。
スケールが大きい話しだけど、今なら映画化できるかもしれない。

P4110001.jpg タイムマシンは誰もが一度は夢に見るマシン。
自分はH.G.ウエルズの「タイムマシン」を読み、1959年に製作された「タイムマシン -The Time Machine-」を観て想像を膨らませた。
そして、都筑卓司さんの書いた「タイムマシンの話 -超光速粒子とメタ相対論-」や「四次元の世界 -超空間から相対性理論へ-」「マックスウェルの悪魔 -確率から物理学へ-」を読み、中学校の理科の時間に、"先生、一般相対性理論と特殊相対性理論の違いを教えてください" などと質問していた。

タイムマシン…もし過去に行けるとしたらいつの時代がいいか?
自分なら、まだ埋め立てられていない時代の金沢八景を見てみたい。
失われた海岸線
じゃあ未来は?
ん〜未来はあまり見たくない。

(あとがき:2013-4-11)
昨日、「クラウド アトラス -Cloud Atlas-」を観た。
これはタイムマシンの話しではないが、観た後に不思議な余韻の残る映画で、それは今でも残っている。
人が何かを決断する時、たとえそれが小さな事であっても、全ては未来を変える一歩になる。