この洞窟で終わりとする 伊豆2日目〜米崎から松崎〜
昨夜の宴会も、お酒が少なくなるにつれ盛り上がりをみせた。
ワ「今日みたいに魚がいるんだったら、トローリングしたらぜったい釣れそうだよね。」
イ「ぜったいに無理〜!かけてもいいですっ!」
ワ「じゃあ、釣れたら絞めてくれる?自分の舟で絞めると血が付いちゃいそうだけど、そっちの舟なら水でサ〜っと流せるでしょ?」
イ「いいですよ〜!だってぜったいに釣れないし〜!」
酔っぱらい達の会話は面白い。
日が変わって日曜日の午前3時半頃、テントの横に数台の車が停まった音で目が覚めた。
釣り人かな?
ドアが開き、車から降りてきた人の話し声が聞こえる。
なんだか人数多そう…。
ウトウトしては外のただならぬ気配で目が覚める…を何度か繰り返した。
5時半過ぎ、もうそろそろ起きようと思い、テントのジッパーを開けて驚いた。
なんじゃこりゃ〜(by ジーパン刑事)
何台もの車が停まり、磯釣り装備に身を固めた数十人の男達がザワザワと歩き回っている。
みんな仲間のようだ。
話しかけてみる。
私「テントが邪魔してすみません。釣りのお仲間ですか?」
男「こちらこそ、うるさくしてすみません。はい、釣り仲間の定例会です。」
私「何人くらい来てるんですか?」
男「35人くらいかなあ。茨城から来てる人もいますよ。6時になったらいなくなるので、もう少しだけ我慢してください。」
やっぱり釣り人はすごい!
"ノンビリいきましょ〜ぜ" なんて言って、アタフタしている我々とは気合いの入り方が違う。
そして、みんな体格がいい上に黒のウエアをビシッと着こなしていて、なんだかとってもカッコイイ。
思いがけず勇壮な出陣風景を見る事ができて、なんだかこっちまでワクワクしてしまった。
"男達の出陣" を見送った我々は、地元の漁師さんに挨拶し、それぞれが持参した朝飯を食い、出艇の準備を始めた。
ふむ…"ノンビリいきましょ〜ぜ" 的な雰囲気が復活し、まったく勇ましさが感じられない出陣風景である。
天気予報は、昨日見た時とは変わってしまい、今日は午後から南西の風が強くなるらしい。
松崎ゴールとはいえ、15時までには海から上がっている "つもり" で行くことにする。
イイダーはラダーのフックを外し忘れて出艇し、「すみませ〜ん、外してもらえますかあ〜」と言っている。
ふむ…勇壮さのかけらも無い…。
恋人岬の辺りは、こんな感じ。
ぜんぜんロマンチックな雰囲気じゃないんですけど、なんで恋人岬?
こんな所を夕方薄暗くなってから一人で漕いだら、泣きそうになるかもしれない。
完全な逆光で、風景が墨絵の様に見える。
そして、出艇してから20分以上漕いでも、上陸できそうな場所は無い。
昨日、第2の案を採用していたら、酷い目にあっただろう。
この先の岩を越えた左手の奥に、上陸できそうなゴロタがあった。
「恋人岬と宇久須(うぐす)の間にあるキャンプ地」というのは、たぶんそこのことだろう。
思ったよりも浜の奥行きが無く、流木も少なく、波が大きかったら上陸不可…という様な場所だった。
宇久須。
場所によって風もウネリもなくなってしまう。
正面に見える黄金崎にバウを向けた。
黄金崎に到着。
キャンプ黄金崎を利用している人達のテントが見える。
ここのキャンプ場はちょっと値が張るので、我々庶民は利用することができないけど、ここで夕陽を浴びた黄金崎の岩肌を見られたら最高かもしれない。
ちょっと休憩しようと思い、写真の正面に見える浜に上陸して皆を待っていたら、いっこうに上陸してくる気配がない。
どうも "上陸したくなる浜" じゃないらしい。
すごすごと一人再出艇した。
(撮影:イイダー)
ワイルドな "ほんとうの" 黄金崎を通過中。
男らしい岩の門があったので、当然下を通り抜けて行く。
抜けた後は、少しだけ男らしくなった様な気がした。
安良里の近くで、今度こそ三人そろって上陸して休憩する。
ここで昼飯にしようかと提案してみたものの、まだ早いということで却下。
10時を少し回ったところなので確かに早い…でもお腹はすいた。
20分ほど休憩して南下を続ける。
この辺りの海は柔らかなグリーンで、とっても癒される。
田子に到着。
尊之島の貫通洞窟を抜けて本宮側に抜ける。
狭い所が好きなイイダーは、手で岩壁を押しながら別の場所から出て来た。
これは、ファルトじゃできないね。
(撮影:ワンチャン)
昼飯。
陽が照ったり陰ったりだけど、自分のウエアはいつもと同じフラッドラッシュにStealth Rash Vestだけ。
イイダーとワンチャンはパドリングジャケットを羽織っている…またしても体温調節ができていない私。
昼飯が終わり、さて田子の洞窟エリアに向かいましょう〜…って、またしてもイイダーは狭い洞窟を抜けている。
幅はさっきより狭くてカヤックぎりぎり、その通路にウネリが入ってくるので、上下に揺られながら出て来た。
両側はフジツボがいっぱい張り付いていたらしい。
ますますファルトじゃ無理!
さて、大人の遊園地にやってきました!
どこから行きますかね?
この日はパワーは無いけど、ウネリはそこそこある。
場所によってはトンネルの中でザブ〜ンとくらったりするけど、それがまた楽しい。
楽しい〜面白い〜景色もいい〜!
まだまだ遊びたいけど、もうそろそろ時間切れ。
今度は、洞窟探検に目的を絞って、また来る事にしましょう!
浮島(ふとう)、堂ヶ島を抜け、観光船を避けながら松崎に向かう。
松崎には予定通り15時までには着けそうだ。
観光船の通過を待つ間、イイダーが得意の腕組み。
いや〜今回もいい大人の休日でしたな。
やっぱりキャンプツーリングは面白いと実感!
時間があったので、安城山のちょっとした洞窟に立ち寄り、いよいよもう少しでゴール。
旅の終わりを味わうかのように、三人それぞれのペースで漕いで行く。
太陽も風も海も最後まで優しかった。
ワ「今日みたいに魚がいるんだったら、トローリングしたらぜったい釣れそうだよね。」
イ「ぜったいに無理〜!かけてもいいですっ!」
ワ「じゃあ、釣れたら絞めてくれる?自分の舟で絞めると血が付いちゃいそうだけど、そっちの舟なら水でサ〜っと流せるでしょ?」
イ「いいですよ〜!だってぜったいに釣れないし〜!」
酔っぱらい達の会話は面白い。
日が変わって日曜日の午前3時半頃、テントの横に数台の車が停まった音で目が覚めた。
釣り人かな?
ドアが開き、車から降りてきた人の話し声が聞こえる。
なんだか人数多そう…。
ウトウトしては外のただならぬ気配で目が覚める…を何度か繰り返した。


なんじゃこりゃ〜(by ジーパン刑事)
何台もの車が停まり、磯釣り装備に身を固めた数十人の男達がザワザワと歩き回っている。
みんな仲間のようだ。
話しかけてみる。
私「テントが邪魔してすみません。釣りのお仲間ですか?」
男「こちらこそ、うるさくしてすみません。はい、釣り仲間の定例会です。」
私「何人くらい来てるんですか?」
男「35人くらいかなあ。茨城から来てる人もいますよ。6時になったらいなくなるので、もう少しだけ我慢してください。」
やっぱり釣り人はすごい!
"ノンビリいきましょ〜ぜ" なんて言って、アタフタしている我々とは気合いの入り方が違う。
そして、みんな体格がいい上に黒のウエアをビシッと着こなしていて、なんだかとってもカッコイイ。
思いがけず勇壮な出陣風景を見る事ができて、なんだかこっちまでワクワクしてしまった。

ふむ…"ノンビリいきましょ〜ぜ" 的な雰囲気が復活し、まったく勇ましさが感じられない出陣風景である。

松崎ゴールとはいえ、15時までには海から上がっている "つもり" で行くことにする。
イイダーはラダーのフックを外し忘れて出艇し、「すみませ〜ん、外してもらえますかあ〜」と言っている。
ふむ…勇壮さのかけらも無い…。

ぜんぜんロマンチックな雰囲気じゃないんですけど、なんで恋人岬?
こんな所を夕方薄暗くなってから一人で漕いだら、泣きそうになるかもしれない。

そして、出艇してから20分以上漕いでも、上陸できそうな場所は無い。
昨日、第2の案を採用していたら、酷い目にあっただろう。

「恋人岬と宇久須(うぐす)の間にあるキャンプ地」というのは、たぶんそこのことだろう。
思ったよりも浜の奥行きが無く、流木も少なく、波が大きかったら上陸不可…という様な場所だった。


場所によって風もウネリもなくなってしまう。
正面に見える黄金崎にバウを向けた。

キャンプ黄金崎を利用している人達のテントが見える。
ここのキャンプ場はちょっと値が張るので、我々庶民は利用することができないけど、ここで夕陽を浴びた黄金崎の岩肌を見られたら最高かもしれない。
ちょっと休憩しようと思い、写真の正面に見える浜に上陸して皆を待っていたら、いっこうに上陸してくる気配がない。
どうも "上陸したくなる浜" じゃないらしい。
すごすごと一人再出艇した。



ワイルドな "ほんとうの" 黄金崎を通過中。
男らしい岩の門があったので、当然下を通り抜けて行く。
抜けた後は、少しだけ男らしくなった様な気がした。

ここで昼飯にしようかと提案してみたものの、まだ早いということで却下。
10時を少し回ったところなので確かに早い…でもお腹はすいた。

この辺りの海は柔らかなグリーンで、とっても癒される。


尊之島の貫通洞窟を抜けて本宮側に抜ける。

これは、ファルトじゃできないね。

昼飯。
陽が照ったり陰ったりだけど、自分のウエアはいつもと同じフラッドラッシュにStealth Rash Vestだけ。
イイダーとワンチャンはパドリングジャケットを羽織っている…またしても体温調節ができていない私。

幅はさっきより狭くてカヤックぎりぎり、その通路にウネリが入ってくるので、上下に揺られながら出て来た。
両側はフジツボがいっぱい張り付いていたらしい。
ますますファルトじゃ無理!

どこから行きますかね?

場所によってはトンネルの中でザブ〜ンとくらったりするけど、それがまた楽しい。



今度は、洞窟探検に目的を絞って、また来る事にしましょう!

松崎には予定通り15時までには着けそうだ。

いや〜今回もいい大人の休日でしたな。
やっぱりキャンプツーリングは面白いと実感!


旅の終わりを味わうかのように、三人それぞれのペースで漕いで行く。
太陽も風も海も最後まで優しかった。