ゆりかごの海 〜久留和から森戸北浜〜
日曜日。
午前中だけ海に出る事にした。
向かった先は久留和。
久留和は、2009年11月に参加したコアさんの葉山ツアー以来だから、とっても久しぶり。
もちろん、自分のカヤックで出艇するのは初めてになる。
⇨やっぱり海がいい
思ったよりも混んでいる駐車場には、カヤックやSUPを積んだ車も何台かあり、皆黙々と準備をしている。
何と言うか…静かなんだけど "いい雰囲気"。
富士山バッチリで気分爽快。
でも、目で見た富士山は大きいのに、写真の中の富士山はとっても小さい。
どっちの姿が本当なんだろう?
今日は森戸北浜に向い、コーヒーだけ飲んでサクッと戻る予定。
芝崎の岩礁では、一羽のトビが富士山の方を向いている。
たぶん、あの場所は "彼" の定位置なんだろう。
釣り人を避けながら、森戸北浜の堤防の中に入った。
潮がキリっと澄んでいて気持ちがいい。
まっすぐ漕いで来れば、久留和から1時間ちょっとで着く。
浜で網の手入れをしてしている漁師さん達に挨拶をしてから、コーヒーで一息ついた。
この浜では、時間がゆっくり流れているような気がして、いつ来てもリラックスできる。
散歩をする人、釣りを楽しむ人、貝殻を探す人、写真を撮る人…みんな思い思いの時間を過ごしているけど、誰一人忙しそうにしている人がいない。
みんなノンビリ。
森戸北浜を出て菜島に向かっている時、けっこうなスピードで進むSUPに乗った男性と並走した。
私「けっこう速いんですね。」
男「そんなことないですよ、やっぱりカヌーの方が速いです。風が吹くと大変だし…この後南が吹いてくるみたいですね。」
私「気をつけて」
こんな短い会話の後、その男性は富士山に向かって漕いで行った。
芝崎を回り、一色海岸の沖を南に向かう。
ゆったりとしたウネリがやってきては、カヤックを揺らしている。
まるで巨人が海の両側を掴んで揺すっている "ゆりかご" のように感じる。
とても気持ちがいい!
12時過ぎに久留和に帰還し、カヤックを乾かしている間に温めたレトルトカレーで昼飯にした。
駐車場には、次から次に車がやって来る。
カヤックやSUPをやる人だけでなく、磯遊びに来た家族連れや、仲良くお弁当を食べに来たカップルがいたりして、葉山公園とは違うのどかな感じがいいかも。
写真を撮りに寄ったらしい母親とおぼしき年配のオバサンと、自分と同じくらいの歳の息子さんが車から降りて、オバサンが折り畳み式の携帯電話で富士山を写そうとしている。
私「朝はもっとはっきり見えていて素晴らしかったですよ。」
オ「やっぱり朝来ないとダメなのね。」
息「今度は朝来てみよう。」
そういえば、自分の母親を海に連れて行ったのはもうずいぶん前の事だ。
もっと連れて行ってあげれば良かったな…。