走る実験室シリーズの開幕

いよいよ明後日 3月14日の10時30分から2014年シーズンのF1世界選手権が始まる。
レギューレーションが大きく変更された事で、今年走るマシンは、去年とは100%違うものになる。
目に見えるマシン形状の違いについては、先日のブログで取り上げたけど、マシン内部の違いについても触れてみたい。
フォーミュラ"不細工"選手権 〜美しさを失ったF1〜


まずは、Infiniti Red Bull Racingが制作したこの動画を観てください。

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その他、細かなレギュレーション変更については、こっちの動画をどうぞ。

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パッと観ただけで、なんだか凄そ〜って事はわかるけど、いったいこれは何なのか?

最も大きな変更は、使用するエンジンが、2.4リッターV8エンジンから1.6リッターV6ターボエンジンに変わったってこと。
ちなみに、F3は2リッター、GP2は4リッターV8、日本のスーパーフォーミュラ(SF)は2リッター直4ターボ。
へ〜〜F1の排気量が一番少ないんだあ〜などと、早合点してはいけない。
発生する馬力は、F3が200馬力、GP2は650馬力、SFは550馬力に対して、F1は760馬力にもなる。

複数のエネルギー回生システムと、電子制御されたリアブレーキなど、ものすごくハイテクなハイブリッドマシンを少ない燃料で走らせなければならないドライバーは、ますます頭の良さを求められる。
エンジンのドライバビリティが重要になる今シーズン、各国のジャーナリストは、メルセデスワークスのルイス・ハミルトンがチャンピオンになると予想している。
だが、果たしてそうなるだろうか?
メルセデスエンジンユーザーで、もっともクレバーな走りをするのは、ジェンソン・バトンなので、マクラーレンのマシンがちゃんと機能すれば、僕の予想はジェンソン。

そして、2015年にはホンダがエンジン屋としてF1に戻ってくる。
亡き本田宗一郎は、レースこそが「走る実験室」だとして、生涯にわたってレースに情熱をそそいでいた。
1年遅れてじっくり開発したホンダが有利なのか、それとも1年間の実践データを活かせる先行メーカーが有利なのか…。
新しい時代のハイテクF1レースの幕が開く。