夜と朝を感じる旅 西伊豆1日目後半〜田子から黄金崎〜
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13時40分 ハマちゃんが到着。
そして、2週連続の伊豆キャンプご苦労様。
初めて一緒に漕ぐツーリングがキャンプ付きなんて嬉しいです。
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ハマちゃんは、買ってから今日初めて使うという高級テントを設営。
カッコイイ黄色のポールを2本挿しただけで完成なんて…荷物の容量もセーブできるし、これはいいなあ。
Wisper(ウィスパー)の色は僕と同じブルー。
ただ、ハマちゃんはいつもスケグを付けているらしい。
リジットの出し入れできるスケグと違い、フェザークラフトのスケグは、いったん漕ぎ出したら途中で付けたり外したりすることはできない。
直進性を取るか、回転性を取るか…乗る人の好みもあるけど、海峡横断などでは付けておいた方がいいのかな?!
ただし、途中でズレたりしないようにしっかり装着する必要がある。
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さて、4人揃ったところで黄金崎までミニツーリングに出発。
遅い時間に戻ってきても撤収しなくていいと思うと、ちょっと気分がいい!
キッカーは自作のトローリングキットで初めての実戦。
やれ、醤油を持って来ただの、捌くナイフはあるか?だのと、3人からのプレッシャーにさらされている。
どうか美味しい魚を釣り上げて、今晩の夕食を豪華にしてください。
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海上休憩。
キッカー食料調達係は、まだ海藻しか釣っていない。
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いちおう、くぐり抜けておく。
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黄金崎のキャンプ場がある場所までやってきた。
上陸して休憩しようと思っていると、スピーカーで怒鳴られた。
「カヌーは入っちゃダメだよっ!」
今日、ダイバーが多いのは見てわかっていた。
しかし、いきなり怒鳴る事はないんじゃない?!…って思う。
海はみんなのもの。
ダイビングポイントの辺りに船を1艘浮かべておいて、「すみません、迂回してもらえますか」と言ってもらえれば、お互いに嫌な思いはしないと思うけど…どんなもんでしょ?
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安良里にあった小さな砂浜は、砂が流されゴロタになっていた。
きめの細かい砂浜で、居心地のいい休憩ポイントだったのに残念。
また砂が戻ってきてくれると嬉しい。
そして、時計の針が16時を回ると南南東の風が上がってきた。
今日初めての向かい風。
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田子湾に入ると、さっきまでの風が嘘のように無くなった。
キャンプ地に戻る途中の浜に上陸して、手分けして流木を集めてみる。
これだけあれば足りるかな?
それにしても、西日のあたらない浜は寒い!
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せっかく集めた木を落とさないように、キャンプ地まで運んで来た。
あれ?
妙に浜が狭く見えるのは気のせい?
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キャンプ地に到着。
西日が当たって暖かいけど、やっぱり浜が狭くなっている。
テントを張った時は、ほぼ干潮時間帯。
本日の満潮は午後9時、潮位は125センチなので、この後60センチくらいは上がってくる計算になる。
その事がわかると、ハマちゃんは黙々とカヤックを岩の上に担ぎ上げ、テントを別の場所に移した。
行動が早い!
はたして…、残りの3人もテントを移動。
キッカーとワンチャンは、本日2度目の移動となった。
これで、"目視的" には、60センチ上がってきてもテントは水没しない様に見える。
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日が落ち辺りが暗くなった頃、頑張ってかき集めた流木で焚火を始めた。
焚火の管理は、百戦錬磨のキッカーが担当。
各々適当な場所を選んで焚火を囲み、ビールを飲みながら夕食の支度に取りかかった。
僕はビールとにごり酒を持参。
キッカーは、ビール以外に900ミリリットルの焼酎を1本持ってきている。
ちなみに、いくら飲んでも酔わないらしい。
ハマちゃんは、昨日都内で行われたビールフェアに行き、1時間で3リットルを飲み干したというビール党。今日もビールとウイスキーを持参。
ワンチャンはビールとワイン。
それぞれが万全の構えだ。
目の前には湖のように穏やかな田子湾があり、空には星が瞬いている。
三日月のほのかな明かりは、海面を柔らかく照らし、聞こえるのはパチパチとはじけながら燃える流木の音と、石の浜に静かに打ち寄せる波の音だけ…。
こんなに風のないキャンプは久しぶりかもしれない。
お互いの事、カヤックの事…話しが楽しい。
そして、話しが止まっても、焚火を見ているだけで気持ちが癒される。
酒が旨い。
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ハマちゃんが、高校生の息子さんが弾くピアノをビデオで聴かせてくれた。
初めてピアノを触ってから、まだ10年しか経っていないのに、めちゃくちゃうまい。
その後、キッカーがハーモニカを取り出した。
静かな夜の浜に、心地よいブルースの音色が加わった。
(2日目につづく)