伊豆一周カウントダウン(3) 〜戸田から大瀬崎〜
4月11日 土曜日、朝6時半に目が覚めた。
予定ではとっくに車を走らせている時間だけど、窓を開けて降り続く雨を見ると、急いで行っても仕方がないか…と開き直る事ができた。
野菜ジュースでトーストを流し込み、IKEAのバッグに荷物を詰め込んで、iPhoneのナビに目的地をセットすると到着予定時間は9時半と表示された。
大好きな伊豆半島に通ううち、気がついてみたらほぼ全ての海岸線を旅していた。
自分のイメージとして、どこからどこまでが伊豆半島かというと、東は真鶴から西は内浦湾辺りまで。
漕いでいないのは「須崎半島の最南端から田牛(とうじ)間の約5キロ」「内浦湾から戸田(へだ)間の18キロ」だけ。
そうなると、とりあえず全部漕いでみたいと思っちゃう。
今日は、久連(くずら)から戸田まで漕いで戸田で一泊。翌朝のバスで久連まで戻ってくる…という作戦を考えた。
なにせ戸田は交通の便がむちゃくちゃ悪く、沼津行きのバスは1日に1本しか出ていない。
予定通り、久連海岸に到着するものの、海水浴シーズンではないからなのか、駐車場の管理人がいない。
"駐車場は夜間は利用できない" と書いてあるので、管理人さんに断りも無く明日の朝まで車を停めて置くことはできない。
ふむ…困りました。
出艇場所を探してみたものの、雨でドロドロになった場所が多く、車を放置するのも心配で適当な場所がない。
このままだと漕げる時間が無くなってしまうので、予定を変更して戸田に向かうことにした。
戸田は大瀬崎と似た地形で、砂嘴(さし)が駿河湾に張り出した独特の地形をしている。
あまり知られていないけど、戸田は日本が近代造船技術を学んだ歴史的な場所である。
下田に停泊していたロシア軍艦ディアナ号が安政の大地震で大破し、修理をする為ここ戸田に回航する途中で嵐にあい沈没してしまった。
そして、ロシア人が帰国するための船をこの地で建造した。
⇨ディアナ号とヘダ号
雨は止んだが、戸田では予報とは違って西風が吹いていた。
灯台の袂に腰を下ろし、しばしの間海の様子を眺める。
大丈夫そうだ。
車を持って来ちゃったので一泊する必要はないけど、とりあえず戸田観光協会に電話してみた。
何度掛けても話し中で繋がらない。
ふむ…今日は日帰りして "お泊まり券" を温存しておきますかね。
ボート屋のオヤジに一声かけて、12時半にカヤックを浮かべた。
今日はワンウェイではなく、大瀬崎(おせざき)まで行って折り返してくる。
この赤い帯がなぜできたのかを調べてみた。
これは、崖の上部にある井田火山の溶岩流の熱によって、その下の地層が焼かれて赤く染まったものらしい。
⇨伊豆ジオパークの構成(24)大瀬崎・戸田ジオエリア(上)
⇨伊豆ジオパークの構成(25)大瀬崎・戸田ジオエリア(下)
井田、大瀬崎へは、この海岸線を進んでいく。
なかなか雄大…しかし富士山は雲の中。
しまった! このエリアは晴れてる時に来ないとダメじゃん。
そこまで考えていなかった。
ところどころで滝が海に流れ落ちている。
ただし、砂浜の海岸は無く、どこもかしこも落石だらけなので上陸するのは危険。
井田。
ダイビングの人達でいっぱい。
柱状節理のできそこない?
雨が降ってきた。
この辺りの岩礁には、釣り人がいる。
お腹が空いたので、上陸しやすそうな場所を探しながら漕いで行く。
大瀬崎では上陸できないかもしれないので、この辺りで休憩したい。
大瀬崎の手前に上陸。
この海域に砂浜は無いので、必然的にゴロタへの上陸になる。
こんな凪の日でも時々入るウネリで波が立つので、ファルトで着艇・出艇する時はタイミングに注意しないといけない。
目の前に広がる駿河湾は、もっとも深い場所で水深2500m。
戸田のタカアシガニは、この深い海の恵みだ。
30分の休憩で出発。
大瀬崎まで後2キロ。
大瀬崎先端の先は、東風がすごい勢いで吹き抜けていた。
砂嘴を回ってみようかと思ったけど、面倒くさそうなので、灯台横でUターン。
この辺りは、ビーチエントリーした沢山のダイバーが潜っていて、そこら中で泡がボコボコ上がっている。
真上を通らないように注意しながら迂回して行く。
今日みたいな凪の日であれば上陸できるけど、ゴロタでなければキャンプしたら居心地が良さそうな浜。
誰か誘って来てみようかな。
同じ場所でも、行きと帰りでは印象が違う。
戸田〜大瀬間でつまらないのは、井田の前と大瀬の辺り。
岸沿いを漕いでいる限り、どこでも海底が見渡せる。
ところどころにある大きな岩の上を通る時は、浮遊間がすごい。
つまらない井田沖。
居眠りしながら漕いだ。
戸田に近づくと、このような赤い岩肌が多くなる。
40〜80万年前に出来た地層だ。
戸田に戻って来た。
町の後方には、達磨山(だるまやま)、金冠山(きんかんざん)、真城山(さなぎやま)が連なっている。
また雨が降って来た。
予定ではとっくに車を走らせている時間だけど、窓を開けて降り続く雨を見ると、急いで行っても仕方がないか…と開き直る事ができた。
野菜ジュースでトーストを流し込み、IKEAのバッグに荷物を詰め込んで、iPhoneのナビに目的地をセットすると到着予定時間は9時半と表示された。
大好きな伊豆半島に通ううち、気がついてみたらほぼ全ての海岸線を旅していた。
自分のイメージとして、どこからどこまでが伊豆半島かというと、東は真鶴から西は内浦湾辺りまで。
漕いでいないのは「須崎半島の最南端から田牛(とうじ)間の約5キロ」「内浦湾から戸田(へだ)間の18キロ」だけ。
そうなると、とりあえず全部漕いでみたいと思っちゃう。
今日は、久連(くずら)から戸田まで漕いで戸田で一泊。翌朝のバスで久連まで戻ってくる…という作戦を考えた。
なにせ戸田は交通の便がむちゃくちゃ悪く、沼津行きのバスは1日に1本しか出ていない。
予定通り、久連海岸に到着するものの、海水浴シーズンではないからなのか、駐車場の管理人がいない。
"駐車場は夜間は利用できない" と書いてあるので、管理人さんに断りも無く明日の朝まで車を停めて置くことはできない。
ふむ…困りました。
出艇場所を探してみたものの、雨でドロドロになった場所が多く、車を放置するのも心配で適当な場所がない。
このままだと漕げる時間が無くなってしまうので、予定を変更して戸田に向かうことにした。
戸田は大瀬崎と似た地形で、砂嘴(さし)が駿河湾に張り出した独特の地形をしている。
あまり知られていないけど、戸田は日本が近代造船技術を学んだ歴史的な場所である。
下田に停泊していたロシア軍艦ディアナ号が安政の大地震で大破し、修理をする為ここ戸田に回航する途中で嵐にあい沈没してしまった。
そして、ロシア人が帰国するための船をこの地で建造した。
⇨ディアナ号とヘダ号
雨は止んだが、戸田では予報とは違って西風が吹いていた。
灯台の袂に腰を下ろし、しばしの間海の様子を眺める。
大丈夫そうだ。
車を持って来ちゃったので一泊する必要はないけど、とりあえず戸田観光協会に電話してみた。
何度掛けても話し中で繋がらない。
ふむ…今日は日帰りして "お泊まり券" を温存しておきますかね。
ボート屋のオヤジに一声かけて、12時半にカヤックを浮かべた。
今日はワンウェイではなく、大瀬崎(おせざき)まで行って折り返してくる。

これは、崖の上部にある井田火山の溶岩流の熱によって、その下の地層が焼かれて赤く染まったものらしい。
⇨伊豆ジオパークの構成(24)大瀬崎・戸田ジオエリア(上)
⇨伊豆ジオパークの構成(25)大瀬崎・戸田ジオエリア(下)

なかなか雄大…しかし富士山は雲の中。
しまった! このエリアは晴れてる時に来ないとダメじゃん。
そこまで考えていなかった。


ただし、砂浜の海岸は無く、どこもかしこも落石だらけなので上陸するのは危険。

ダイビングの人達でいっぱい。



この辺りの岩礁には、釣り人がいる。
お腹が空いたので、上陸しやすそうな場所を探しながら漕いで行く。
大瀬崎では上陸できないかもしれないので、この辺りで休憩したい。


この海域に砂浜は無いので、必然的にゴロタへの上陸になる。
こんな凪の日でも時々入るウネリで波が立つので、ファルトで着艇・出艇する時はタイミングに注意しないといけない。
目の前に広がる駿河湾は、もっとも深い場所で水深2500m。
戸田のタカアシガニは、この深い海の恵みだ。

大瀬崎まで後2キロ。


砂嘴を回ってみようかと思ったけど、面倒くさそうなので、灯台横でUターン。
この辺りは、ビーチエントリーした沢山のダイバーが潜っていて、そこら中で泡がボコボコ上がっている。
真上を通らないように注意しながら迂回して行く。

誰か誘って来てみようかな。


戸田〜大瀬間でつまらないのは、井田の前と大瀬の辺り。

ところどころにある大きな岩の上を通る時は、浮遊間がすごい。

居眠りしながら漕いだ。

40〜80万年前に出来た地層だ。

町の後方には、達磨山(だるまやま)、金冠山(きんかんざん)、真城山(さなぎやま)が連なっている。
また雨が降って来た。
