三度目の正直 〜浜比嘉島周辺〜

二日連続で撤退という試練にもめげず、泡盛を片手に三日目の出艇場所を検討している。
天気は曇り、南風7〜8メートルという予報で漕げる場所はどこなんでしょ?
風裏になりそうな屋我地島〜古宇利島の辺りか、ひょっとしたら西海岸のどこか、東海岸はどうなんだろ?
レンタカーを返す時間は17時…。
ふむ…あまり遠くに行くと慌ただしくなりそうなので、ここはダメ元でいつもの浜比嘉島に行き、海と風の様子を見てから決める事にしよう。

浜比嘉島

6月7日 日曜日。
浜比嘉島周辺は穏やかな海が広がっている。
風は西風に変わり、青空も顔を出している。
ん〜…普段の行いがいいのか、怖いくらいの能力である。
あれ?
つい最近同じ様な事を思い、その後酷い目にあったような気もするけど…忘れた!

公園脇でサクッとウィスパーを組立て浜に運んだ。

浜比嘉島浜比嘉島

今日は、まず浮原島へ行き、その後南浮原島へ。
津堅島には、たぶん時間的に行けないので、南浮原島から"ピザの浜"に直行し知合いに挨拶して戻ってくる。

気分は上々、大好きな岩の間を通って出艇して行く。
今は通れるけど、帰って来る頃は潮が引いてしまうので、ここは通れない。

浮原島浮原島

浮原島3回目の中で一番穏やかな海を漕ぎ渡り、時計回りに一周してから西側の白い砂浜に上陸。
浜にいるアジサシはカヤックが近づいても逃げない。

日差しの量はイマイチだけど、晴れているだけで素晴らしい。
流木の上に座り、ボ〜っと浜比嘉島や南浮原島を眺めていると、ここ数週間で溜まっていたストレスが抜けて行くのがわかった。

P6070018.jpgさて、南浮原島へ向けて出発。
島と島の間には、優しい色の海が続いている。

南浮原島

南浮原島に到着。
この浜の真裏に小さな砂浜があるはずなので、浅い海を時計回りに進んで行く。

南浮原島

島の南側は、南西から入ったウネリが浅くなった海底に持ち上げられたりしているけど問題なし。
そして、思っていたよりも小さな砂浜に上陸した。

ここから10メートル先の裏側の浜に戻って昼飯にする。
70メートルほど先の海上には、いつの間にかスノーケルツアーのボートが何名かのゲストを連れてやって来ていた。
ボートも無い(見えない)のに、海岸で弁当を食べている人間がいて不思議だったと思う。

浜比嘉島 浮原島

お腹も気分も満たされたので、10メートル裏側の秘密基地に戻りカヤックに乗り込んだ。
透明な水色の海の上を漕いで、浜比嘉島の"ピザの浜"に向かう。

上陸して、海岸から母家の方に歩いて行くと、いつものようにオジサンが家の修理をしていた。
挨拶をして話しているとオバサンも出てきた。
3年半ぶりに再会できて嬉しい。
家と庭の改造計画を聞いた。
スーパーもコンビニも無いこの不便な島で、毎週コツコツと理想の家作りをしながら、天気のいい日は海の見える庭にテーブルを出して朝食、夜は月明かりだけに照らされた海を見ながら、波の音を肴にお酒を飲んで一日が終わる…。
こんな暮らし方もあるんだなあ〜としみじみ思った。

浜比嘉島 浮原島 南浮原島