近くて遠い須崎の海

節度を持って大人呑みをした翌日。
早起きできたので、須崎半島の海を見に行った。

PC040042_20161204.jpgここは、須崎漁港の赤灯台側にある小さい方の港。
まだ陽が昇らない暗くて寒い時間から、あっちこっちに人が集まり網の手入れをしている。
いったい何時に起きて仕事をしているんだろう。

下田、須崎漁港と言えば金目鯛。
一口に金目鯛と言っても、金目鯛には地金目、島金目、沖金目という種類がある。大雑把に言うと地キンメか沖キンメ。
下田に来たら絶対にこの地キンメを食べてみて欲しい。
ちゃんとした旅館や民宿、そしてお店で出されるキンメの刺身や煮付けは地キンメで出すところが多く、その他の食堂などで出される安いキンメは間違いなく沖キンメなので、全く違う魚である。
昔、稲取のホテルに泊まった時、あまりにも食事がショボかったので、漁港の近くにある寿司屋に行ったことがある。
そこで食べたキンメの刺身は今でも忘れられない。

PC040064.jpg港を右手に見ながら堤防の上を歩いて行くと須崎の海に続く遊歩道があり、ちょうど利島の後ろから陽が登り始めるところだった。
素晴らしい!そして海は穏やか!
須崎半島は何度かカヤックで漕いだことがあるけど、この須崎漁港まで来れたのは一度だけ。
それ以外は、全て撤退か尻込みで爪木崎より先に行けていない。
爪木崎で判定負け 〜伊豆 須崎半島〜
九十浜でタオルを投げる 〜伊豆 須崎半島〜

せっかくなので、以前上陸したことのある須崎半島西先端の海岸に行ってみることにした。
その時は釣り人がいたので、きっと陸上からも行けるはずだ。

行き止まりになっている舗装路を車でゆっくり進み、海へ下りて行ける道を探していると、一台の軽自動車が路肩に停まっていた。
多摩ナンバーなので釣り人かもしれない…案の定、車の脇に細い道があった。
こちらも車を停めて、クロックスで山道を歩くこと10分。5年前に自分が上陸した海岸に出ることができた。

PC040069.jpg海岸の右手にある入江に向かって歩いていると、綺麗な花が咲いていた。
岩に根をはって咲く花は時々見かけるけど、本瀬海岸で咲いていた花とは種類が違うようだ。
焚火キャンプはできるのか?! 〜本瀬から奥石廊〜
なぜか、赤や青い花が岩に根をはって咲いているのは見たことがない。
黄色の花は生命力が強いんだろうか?

PC040070.jpg奥の入江はこんな感じ。
浜は狭く流木も少ないけど、草地もあってなかなかいい!
伊豆の東側ではなかなかキャンプできる場所がないので、機会があれば、キャンプをして一晩過ごしてみたいと思った。
ここなら、仮に翌日須崎の海が荒れたとしても、浜を出て右に向かえば、すぐ下田湾に逃げ込むことができる。
いい偵察ができたかも…。