はるかな霧ヶ峰 2日目〜中央分水嶺トレイル〜

2日目の朝。
朝起きてから近所のコンビニへ朝飯を買いに行き、その足で男子部屋に行った。
昨夜、ブチョウは何度もベッドから落ちたらしい。
交差点での転倒で痛めたのか、ベッドからの転落で痛めたのかはわからないが、どうも右肩が痛いらしい。
「ひょっとしたら折れてるかも」
「えっ!! 鎖骨ですか?」
「わからないけど、ザックも背負えないから今日はパスかなぁ」

男子2名は今日の予定をパスし、シュニンがプリプリ号でブチョウを送り届けることになった。
4年前と同じで、前泊地まで行きながら肝心の山に行けない…という状況である。
そしてリタイヤ原因は、またもや "酒"。
ふむ…山登りの前日に深酒してはいけないとは思いながら、それが目的のところもある訳で…なんとも悩ましい。
要は、大人の飲み方をしましょうね…ということである。

今日は、中央高速の渋滞を避ける為、昼過ぎには帰途につきたい。
当初予定していた[Region B] 大門峠〜霧ヶ峰・八島湿原ルートは、コースタイムで4時間半かかるし、車も1台になったのでワンウェイはできない。
そこで、車山肩から歩き始め、車山に登り山彦尾根〜男女倉山〜物見石〜蝶々深山(ちょうちょうみやま)を経由して、スタート地点に戻ってくる周遊コースを考えた。
しかし、記録的な大雨が降った後なので、足場の悪い道を避け、山彦尾根の北の耳から同じ道を戻ることにする。

中央分水嶺トレイル 霧ヶ峰中央分水嶺トレイル 霧ヶ峰スタート地点では、どんよりした曇り空だったが、徐々に晴れ間が広がってきた。

中央分水嶺トレイル 霧ヶ峰中央分水嶺トレイル 霧ヶ峰暑くなく、寒くなく、草原を通り過ぎる風が心地いい。
リタイヤ組みの二人から、無事帰宅したとの連絡が入った。
全く土を踏まずに帰ることになってしまったけど、うまい蕎麦を食って温泉に入り、思う存分酒を飲めただけでもヨシとしてもらおう。

中央分水嶺トレイル 霧ヶ峰昨日の大雨の痕跡は全く無し。
これなら最初考えていたコースでもいけたかも。
しかし、滑りやすい下り坂が笑っちゃうほど不得意な女性陣の決意は固く、予定通り来た道を戻ることになった。

波乱に富んだ「笑吉遠征」は、残り組がなんとか有終の美を飾った。
しかし、二度あることは三度ある…。もしくは七転び八起き…。
前者であればあと1回、後者であればあと5回、同じことが起こる可能性がある。
しかし、"しでかす"のは、必ず同じメンバーのような気もする。
我々は、とばっちりを受けないように、これまで以上に気を引き締めるだけである。

(あとがき:2017-7-3)
ブチョウは鎖骨を骨折。全治2ヶ月。