日曜日の放浪

遠征2日目、朝になっても今日の予定が決まっていない。
シュニンは、長坂にあるお気に入りの蕎麦屋に寄って帰りたいと言っている。
女子1号は、今日も山登りをしたいと言っている。
確かに、今日も朝から天気がいいので、山登りも悪くない。
でも、何処へ?
真っ先に浮かんだのは、麦草峠から登る高見石〜白駒池の周遊ルートだが、この時期は麦草峠へ向かう道が閉鎖されているので行けない。
とは言って、まっすぐ蕎麦屋に行くには早過ぎる…。
上品な朝飯を食べながら考えたプランは、霧ヶ峰だった。
昨年「笑吉遠征」で歩いた中央分水嶺トレイルの一部をサクッと歩き、その後で長坂の蕎麦屋に向かう…というお二人の希望を取り入れた「これで文句はあるめぇ〜」プランである。

ちなみに「笑吉遠征」は、私と1号はイベントを完結しているが、シュニンは志半ばで苦肉の撤退を強いられた伝説のプランである。
はるかな霧ヶ峰

てなわけで、まずは霧ヶ峰を目指す事にした。

霧ヶ峰全く雪が無いように見えた霧ヶ峰も、実際に歩くと所々に残雪が残っていた。
昨日の雪山歩きで、シューズが汚れない事に快感を感じた「にわか綺麗好き」な3名は、土の上ではシューズが汚れないよう乾いた所を探しながら歩き、残雪が現れると靴底を擦り付けて綺麗にしながら歩く…という仕事に夢中である。

少しガスっていて昨日よりも見晴らしがイマイチだった事もあり、車山の頂上には行かず、途中でコーヒータイムにしてから引き返す事にした。
長坂の蕎麦屋までは、1時間ほどかかる。
ちょうど昼飯の時間にかかってしまうが、並ばずに入れるんだろうか?
もし混んでいたら、私が行きたかった甲府の洋食屋さんに向かう事になっている。

シュニンの運転するプリプリ号は、長坂インターで高速を下り山の中に向かっている。
こんな歩いては行けないような所に美味い蕎麦屋があるんだろうか?…と思い始めた矢先に蕎麦屋に到着。
案の定、蕎麦屋の周りにはたくさんの人が順番待ちをしていた。
速攻で退散。
ここから第二候補の洋食屋さんまでは50分近くかかるので、昼飯にありつけるまでの時間はたいして変わらないような気もするが、「店に並ぶ」という習慣が無い我々に迷いは無い。

IMG_4698.jpgIMG_4701.jpg甲府末吉の「ピットイン」に到着。
この店は、もともと竜王にあった伝説の店「ピットイン」そのもので、私は35年ぶり。シュニンと1号は、初めての入店である。
竜王時代の店内には、故風戸裕選手が乗ったレーシングカーやヘルメットなどが置かれ、中央高速の無かった時代に蓼科へ向かう時は、必ず寄っていた。
見覚えのある女性主人に当時の事を話しかけると嬉しそうに、当時の写真を見せてくれた。
今でも、その頃の常連さんが店に通って来てくれるらしい。

末吉ピットインこれが私の昼飯。
美味しかった。
気持ちもお腹も満たされ、後は帰るだけ。
ところが、中央高速は事故で大月の先から渋滞しているらしい。
すぐさまシュニンが反応して、箱根経由で帰る道にハンドルを切った。

そして、御殿場で事件は起こる。
休憩で立ち寄ったコンビニを出発して30分後。
私のオークリーが無い事に気がついた。どうもさっき寄ったコンビニのトイレに忘れてきたらしい。
引き返すのも大変なので、コンビニに電話してみたものの、トイレには無く、忘れ物でも届いていないらしい。
ふむ…度付きレンズの入っている傷だらけのサングラスを盗んでも仕方無いと思うが、盗人の考える事はわからない。
度付きサングラスは結構値がはるのでショックだけど、作ってから7年も経つのでキッパリ諦める事にした。
しかし…とほほ…

ラオシャンのワカメタンメン道に詳しいシュニンが、ナビも見ずによくわからない道を走り抜け、ようやく解散地点の平塚駅近くまで帰って来れた。
せっかくなので、ラオシャンで打ち上げをする事になった。
もちろん私と1号はビール付き。
あ〜〜ラオシャンのワカメタンメンは、世界一美しいタンメンだと思う。