2018年 ル・マン24時間レース 結果
日本時間の6月17日(日) 22時00分、2018年 ル・マン24時間レースが終わった。
結果は、私の予想は全く当たらず、2台のトヨタが完走し1-2フィニッシュ。
念願の初優勝を果たした。
2016年の悪夢のレースに続き最終スティントを担当した中島一貴の最終ラップでは、様々な思いがよぎったことと思う。
チームに参加した初のル・マンで優勝したフェルナンド・アロンソも喜びを爆発させていたけど、一貴やセバスチャン・ブエミの心の底から湧き出る喜びとは違う質のものだろう。
アウディもポルシェもいない今回の大会は、トヨタは勝って当たり前…というように見られていた。
"勝って当たり前" という中で勝つのは、簡単な事ではない。
これで勝てなかったら、"ダメ メーカー" の烙印を押されるからだ。
そういう意味で、今回は別のプレッシャーがあったと思う。
そんなプレッシャーがあるからなのか、ほぼ完璧な仕事をこなしたドライバー達に比べ、ピットでは頻繁にヒューマン・エラーを起こしていた。
もし、同一ラップで争っているライバルがいたら致命的なミスになりかねないエラーである。
改良を重ねたマシンはノートラブルだったし、トラブル時の対処についても様々なシミュレーションを行い、チームは絶対の自信を持ってこのレースにやって来た。
しかし、その安心感とプレッシャーの中で起こるヒューマン・エラーについては、想像できていなかった可能性がある。
トヨタがこれからも勝ちを重ねるには、もっと違う「強さ」が求められるだろう。