風の季節 〜葉山周辺〜

季節が変わっても風の強い日が続いている。
この週末も北風が吹き、三浦でも伊豆でも漕げるかどうかは行ってみないとわかりません…という感じ。

10月21日 日曜日。
どこにでも行けるように、朝4時に布団から抜け出し風予報をチェックしたが、昨晩見た状況とあまり変わっていない。
天気は抜群の秋晴れのようなので、人混みを気にしないで山に行けば楽しめそうだ。
しかし、ここ最近は山歩きばかりだったので、山でも湖でもなく、できれば海に浮かびたい。

葉山公園の開園時間に合わせてのんびりと家を出発し、逗子から葉山の海沿いをドライブしながら海の様子をチェックすると、SUPが浮かび、すでにカヤックで漕ぎ出している人もいた。
これなら浮かべるかも!!という事で、ミニストップで昼飯を調達し8時ちょうどに葉山公園の駐車場に入った。
開園したばかりなのに、駐車場はすでに7割りくらい埋まっている。
はて?今日は何かイベントがあるの?と思いながら草地の前のベストポジションに車を停めた。
スタンレーのお湯でさくっとコーヒーを入れて、海を見ると大浜海岸にはたくさんのアウトリガーカヌーが並んでいた。
はは〜ん、今日はレースがあるってことね。

波は無いが、海面は北風でザワザワと落ち着きがなく、所々で風が抜けている。

PA210001.jpg今日は、真っ白い雪を被った富士山が珍しくクリアに見えている。
北に向かおうか南に向かおうか少し悩む。
南に向かうと、秋谷の辺りで折り返して来なければならず、人が少なくて気持ちのいい浜は無い。
北に向かうことにした。
海は澄んでいる。

PA210008.jpgまぁまぁの北風ビュービューである。
あわよくば江ノ島まで行きたいなぁ!!…なんて淡い期待を持っていたけど、全く無謀な期待だという事がわかった。
そんな中を何人ものSUPパドラーが浮かんでいるが、SUPはあまり風の影響を受けないんだろうか?

芝崎の岩礁帯を抜け、逗子方面を見渡せる場所まで来ると、真正面から風速を増した北風が吹き付けていた。
飛ばされた潮のスプレーと、パドルから飛ばされた潮が雨のように降り注ぐ。
進めない事はないけど、かなりめんどくさい海である。

PA210009.jpg今日の私は浮かびたかっただけで、戦いに来たわけじゃないもんねぇ…と自分を納得させてUターン。
長者ヶ崎まで戻って、ノンビリすることにした。

PA210010.jpg一度スタートしたアウトリガーの選手達が周回し、再び沖に向かって漕いで行く様子が逆光でシルエットになっている。
今日のようなコンディションだと実力の差がはっきりと出そうだ。

PA210012.jpgIMG_7262.jpg長者ヶ崎に着くと、渚パドルクラブの西堀さんパーティが上陸していた。
西堀さんは毎朝facebookに「尾が島・長者ヶ崎・久留和の海況」を投稿しているが、今日は "北風微風" と投稿していた。
「淡い期待を持ってやって来たんですが、予報通り吹いてますねぇ。」
「北風微風ではないですね。」
「いつもfacebook見てるんですが、いつだったか平日にすごく綺麗な写真を見ちゃって、その日は会社を休んで海に来ちゃいました。」
「ありがとうございま〜す。」
クジラと富士山

座ってコーヒーを飲みながら、辺りを見渡すとどうも様子が以前と違う。
「ここってこんなんでしたっけ?」
「この前の台風でいろんな物が飛ばされて池ができ、ゴミもなくなっちゃいました。」

PA210014.jpgオニギリを食べていると、カヤックが2艇上陸して来た。
ところがその内の1艇は、Gパを振り回している5才くらいの女の子だった。
こんな風の日にすごい!!
「すごいですね〜。」
「いや〜行きはヨイヨイですけど、帰りはどうなるか。」
帰りは向かい風である。

今は、ときおり15メートル以上の風が吹いている。

PA210019.jpg帰りは久留和側へ出て、少しだけ長者ブルーの海を見てから大浜に戻った。
女の子は向かい風の中を漕ぎきったようだ。

IMG_7268_20181021.jpg今日は、ほんの少しだけしか漕げなかったけど、海も良かったし、なんだかリフレッシュできた。
そして、天気のいい日の葉山公園での撤収は相変わらず最高に気持ちがいい。