大河の旅 番外編〜藤枝と蓬莱橋〜

2日目の宿は、藤枝市内では空いているところがなく、お隣の島田市にある駅から離れた宿しかなかった。
タクシーを使うお金があれば酒に使いたいので、藤枝までの移動はバスと電車。

1軒目は、店構えを見て入ってみた「池田屋」という居酒屋。
可もなく不可もなし的な店だったので、ビールと日本酒でお腹が満たされたところで店を出た。
2軒目は、街中をぶらぶらしながら見つけた店。
この店は常連さん中心の小さな店なので、残念ながらここでは紹介できないけど "最高" の店だった。
藤枝…もう一度この街で飲む機会はあるんだろうか?
その気になれば車で3時間くらいなので、下田より近い。

2軒目の店を出た時は、もうバスが無い時間だったのでタクシーを拾った。
運転手さんはホテルの場所がわからなかったので、私がiPhoneでナビを表示して道案内した。
「蓬莱橋は行きました?」
「行ってないです。どんな橋ですか?」
「日本で一番長い木造の橋なんですよ。」
後で調べて見たら、日本一どころか世界最長の木造の橋だった。
これは行ってみる価値がある。

IMG_9418.jpg翌日、蓬莱橋にやってきた。
なるほど長い!!
通行料100円を払って渡り始める。

IMG_9422.jpg下に流れる川は大井川である。
橋の途中で管理人さんとすれ違ったので、少し話をしてみた。
「この川が増水するとどんな感じになるんですか?」
「端から端まで川幅が広がって、去年の台風の時は、あそこの駐車場の上まで水が上がりましたよ。」
「ぜんぜん想像できないですねぇ。」
「その時に、あそこの真ん中辺りが壊れたので修復しました。通行料100円じゃ足りないので、市から補助金をもらってますよ。一旦修復をやめてしまうと、同じものは建築許可が降りないので二度と作れないから直し続けるしかないですね。」

IMG_9429.jpg「この青いバッテンは、次に修理する場所のマークです。」
よく見ると、この青いバッテンは沢山ある。
この日も起点の駐車場辺りを何人かの人が作業をしていた。
この管理人さんは、「私達の報酬も出ませんよ〜」と笑いながら話していたけど、是非とも島田市には頑張ってもらって、この橋を未来に残して欲しい。
「SLは見に行かないんですか?」
「あっ大井川鉄道のSLですね。時間が合えば見てみたいです!!」

残念ながら、運行時間まではだいぶ待たなければならなかったので、諦めて帰路についた。
あっという間の3日間。
たまには、カヤックを持たず、登山靴を履かないで行く旅もいいものだ。