背中に日焼け止めはぬれない 〜三戸浜から諸磯〜

6月6日 木曜日、関東の梅雨入りは明日からということで、もちろん天気はくだり坂。
週間天気予報を見ても、暫くは晴れマークが無い。
ところが本日の最高気温は30度越えで風も穏やか…ふむ、これは「今日行っとかないと後悔しますぜ!!」的なパターンだと直感した。

IMG_9934.jpg三戸浜に着くと、何やら浜の上をキャリアダンプが行ったり来たりしている。
警備員さんに迷惑がかからないように、波打ち際のだいぶ手前でカヤックにパッキングした。
「砂を入れてるんですか?」
「はい、向こうで積んであっちの方に運んでいます。」
「今日は暑いので、お互い熱中症にならないように気をつけましょうね。」
砂は、初声漁港(はっせぎょこう)の方でダンプに積み込み、海岸線を通ってビーチバムの先まで運んでいる。
あの辺りは海が荒れると大波が押し寄せるので、砂が流失しているのかもしれない。

10時20分に出艇。
潮の透明度はイマイチ。
すでにお腹が空いているので、まっすぐ諸磯に向かうことにする。

P6060002.jpgそして誰もいなくなった。

P6060003.jpg今日のパドルは、久しぶりにキク1号改。
慣れないGパを使うと、いつもとは別の筋肉を使ってしまうようで腕が疲れるけど、30分くらい漕いでいるとそのうち慣れる。
漕ぎ心地は快適で、なんと言うか…平パよりも海と一体化しているように感じる。

P6060008.jpg干潮時間の諸磯は、全く別の海岸のようだった。
いつも上陸する砂浜の遥か手前に上陸し、誰もいない草地にタオルを敷いた。今日は、釣り人も数えるほどしかいない。
トンビに気をつけながら昼飯を食べ、久しぶりのウェットスーツに着替える…いや、着替えられない(^^;
どんなに頑張っても、背中のファスナーが引き上げられない。
10分ほど格闘してみたものの、ピクリとも上がらないので、仕方なく背中を開けたまま海に入ることにした。
寒い?
意外に大丈夫。

後日、調べてみた!!
ウェットスーツが縮んだのか、私が大きくなったのか…クロロプレンのウェットスーツが縮むというイメージはないけど、ダイエット中の私としては "ウェットスーツが縮んだ" という結論が欲しい。
縮む?…縮みます?…縮む!!
ウェットスーツは縮むらしい。
「ウェットスーツは、使う使わないにかかわらず3年ぐらいでかなり縮み着れなくなることがほとんどです。」とのことらしい。
少しほっとする。

P6060011.jpgP6060012.jpgいつも透明度のいい諸磯も、今日はあまりよくなかった。
それでも、浅瀬では太陽の光が差し込み海藻や砂地に光の模様を描き出している。

海から上がると、私の陣地のすぐ近くにピクニックシートが敷かれ、一人の男性がイスに座っていた。
誰もいない海岸なので、よりによって人の荷物が置いてある近くに来ることはないだろうにと思うが、何か思う事があったんだろうか?
不審に思いながらも、無視するのはおかしいので挨拶する。
重ね重ね不審に思いながらも、ウェットスーツを脱いでいると、"隣の人" がドローンを飛ばし始めた。
静かな海岸に耳障りな音が響きわたり、途端に居心地が悪くなった。
退散!!

P6060030.jpg小網代湾の辺りには、何本もの旗ざおが立ち、生け簀のような網が張り巡らされている。
初めて見た。

P6060032.jpgIMG_9935.jpg何年かぶりにホモビーに上陸。
現在、"ホモビー" という名前は、雨崎海岸に襲名されているので、これからは海老ヶ浜という正しい名前で呼んだ方がいいかしれない。
ちなみに、カタカナで書く「エビカの浜」は、私的にはもう少し三戸浜寄りにある "エビカのオヤジがいた小さな浜" である。

(あとがき)
翌日の朝、シャワーを浴びているとなぜか背中がヒリヒリする。
はて…?
ファスナーを上げないまま海に入った私…背中に日焼け止めが必要だったことに気がついた。
ふむ…背中の後ろで手を握れない私は、背中に日焼け止めをぬる事は出来ないのである。

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