グリーングリーン 〜みどり池入口からしらびそ小屋〜

6月13日 木曜日、関東は梅雨の真っ只中。
ところが今日と明日は晴れマークが並び風も穏やか、そして週末の天気は雨…ふむ、これは「今日行っとかないと後悔しますぜ!!」的なパターンだと直感した。
…と、奇しくも前回と同じような書き出しになってしまったけど、2週続けて木曜日にリフレッシュ。
先週は海だったので、今日は背中の閉まらないウェットスーツを着なくてもいい山歩きをする事にする。

どこの山に行こうか思案した結果…日帰りだけど、近所の山ではなくて八ヶ岳に行ってみることにした。
最近は自動的に朝4時頃目が覚めてしまうので、早朝出発はお茶の子さいさい。
ちなみに、「お茶の子さいさい」というのは、「お茶の子=サクッと簡単に食べられるお茶菓子」と「さいさい=サーのヨイヨイ」が合わさった言葉で、現代風な言い方をすれば「そんなのめちゃ簡単だもんねぇ」って意味である。
そして、せっかくなので普段近場の山歩きしかしていないユキちゃんを誘ってみた。
彼女は、運動したり歩いたりすることが好きだけど、最近は母親の介護があるので泊まりがけで遊びに行くことができない。

IMG_9989.jpgってことで、自宅を早朝に出発。
鎌倉でユキちゃんをピックアップし、登山口のある稲子湯温泉に向かった。

予定通りに到着。
稲子湯温泉のトイレを借りてから、みどり池入口の無料駐車場に車を置き、8時半に歩き始めた。
新緑のグリーンが眼に眩しい。
今日は、しらびそ小屋まで行って折り返してくるだけなので、歩いている時間は3時間くらい。
途中途中でのんびりしながら13時半くらいまでに戻って、稲子湯の絶品日帰り温泉に入って帰る…という計画である。

P6130002.jpg脇に流れる川の音を聴きながら、シダの茂る快適な登山道を歩いて行く。

P6130004.jpgP6130005_20190613.jpgこの時期の八ヶ岳山麓は若く爽やかなグリーンの新芽が吹き出し、青空に映えてますますグリーン。
まさに、辺り一面グリーングリーンである。

IMG_9993.jpgしらびそ小屋に到着。
ちなみに、みどり池入口からは標高差500メートルだけど、なぜか全く疲れない。
こんな道なら標高差1,000メートル…いや1,500メートル登っても疲れない気がする。
日帰りじゃなければ、このまま歩き続けたい。

すでにお腹が空いていたけど、せっかくなので、しらびそ小屋でコーヒーを貰う事にした。
注文したのはケーキセットで、コーヒーもジャムがのったレアチーズケーキも美味い!!
かりんとうが付いた日本茶も美味しそう。
若い小屋の主人に池の先に見える立派な山の名前を聞いたら、稲子岳ではなくて天狗岳だった。
稲子岳は池に向かって左側から見える、これまた切り立った山である。

コーヒーが終わり小屋の外に出ると、一人のハイカーが木のベンチに腰掛けていた。
「今日はいい天気ですね。」
「はい。ほんとは今度仲間と来る計画があるんですが、今日の天気予報を聞いたら我慢できなくて一人で来ちゃいました。」

天狗岳を見ながら小屋の近くで昼飯を食べようと荷物を広げると、やたらとハエがたかってくる。
我慢して支度を続けてはみたものの、とてもノンビリ食事ができる状況ではない。
仕方がないので、絶景を見ながらの食事は諦め、帰り道のどこかで食べる事にした。
しかし、場所を変えてもハエがいない保証は無い。

IMG_9994.jpg来た道を半分ほど戻り、こまどり沢で荷物を広げると、幸い一匹のハエもやってこない。
ここは川で顔を洗えるし、マイナスイオンもたっぷりとありそうで、なかなか居心地がいい。
目の前には、今にも倒れそうな老木が沢山ある。
登山道からも外れた場所なので、ノンビリと昼飯を食べる事ができた。

IMG_9998.jpg八ヶ岳は水が豊富である。
登山道の脇に小さな池の様なものがあったり、爽やかな風が通り抜ける場所があったりする。

IMG_9999.jpg駐車場から稲子湯温泉に戻って、温泉を借りた。
話に聞いていたとおり、素晴らしく気持ちがいい温泉である。ただしドライヤーは無い。
この温泉宿の食事は美味しそうなので、今度は泊まりで来てみたい。