IS-AMU Log.

2日目。
昨夜の寝袋組みは私を入れて2名。
広い部屋にたった2名だけなので快適。外では風が唸っている。
3時を回ると、ご来光を見に行く人達が頭にランプを付けてワサワサと3階から下りてきた。
後から女性陣に聞いた話では、3階で寝ていた全員がいなくなったとの事。
みなさん元気である。

私は4時に寝袋から抜け出し、熱いコーヒーを飲みながら小屋のベランダで明るくなる様子を楽しんだ。
風はやんでいる。

女性陣と一緒に自炊所でそれぞれが持参した朝飯を食べていると、山頂でご来光を見て来た人達が戻り小屋の朝食を取り始めた。
2杯目のコーヒーを持って外に出ると、薄くなった雲海の間から遠くの山々も顔を出している。
八ヶ岳までは32キロ、その奥にある浅間山までは83キロある。ちなみに浅間山はつい最近噴火した。

6時に下山開始。
仙丈小屋は、清潔で、小屋のスタッフも感じが良く、とっても居心地が良かった。
仙丈ヶ岳に来る人は日帰りで下りてしまう人が多いけど、少し勿体無い。
小屋泊まりでもして、24時間山に抱かれてみるのもいいと思う。

ルートに戻る途中で、富士山が見えた。
富士山の周囲に高い山が無いってこともあるけど、遠くからでも一目でわかるその勇姿は、やっぱり日本一の山である。
登りたいとは思わないけど…（^^

岩場まで戻ってきた。
昨日よりも快晴。

小仙丈ヶ岳から見た富士山は、山頂近くから煙のような雲が沸いている。
ここから富士山までは直線距離で63キロある。
もし空中を歩いて行けるとしたら15時間、もし空中をカヤックで漕いで行けるとしたら9時間で着ける距離である。
近いと思った方は、たぶん夏バテしていない方だと思われます。

さて、ここからは一気に下り、この景色やハイマツともさよなら。
こもれび山荘のビールは一旦頭の片隅に追いやり、一歩一歩慎重に下りて行きましょう。
女性陣のお二人、今回もありがとうございました。アッシー君は頑張りました。