不自由からの脱出 福島1日目〜東吾妻山から一切経山〜
人として健全な生活を味わいたいと思い、不自由な神奈川県から脱出する事にした。
向かった先は福島県。
復興五輪を謳ってオリンピックを誘致したくせに、ほったらかしたままにしている政府に代わり、少しでも福島県の役に立ちたい。
今回のお目当ては、一切経山(いっさいきょうざん)から見える通称「魔女の瞳」と言われている五色沼。
初日は浄土平ビジターセンターを出発し一切経山へ登り、その後鎌沼を回るルート、二日目は東吾妻山を考えていた。
しかし、少し早く自宅を出発し宿に着く時間を遅くすれば、東吾妻山から一切経山をワンウェイで周遊できる(!!)と気がついた。
鳥子平登山口の路肩に空きがある事を確認して、浄土平ビジターセンターに自転車をデポ。
Uターンして鳥子平に戻り、車を停める事が出来た。
第一関門クリア。
ところどころグチャっとした道を登ることたったの30分で視界が開けた。
両側にワタスゲが咲く湿原の木道を少し進むと景場平に着いた。
抜ける風が気持ちいい。
東吾妻山は、ここから1時間半。途中、山頂より60メートルほど低い展望台がある。
展望台に到着。
左手奥には周囲60キロの猪苗代湖、磐梯山の手前には桧原湖、秋元湖そして、何度かキャンプした事がある小野川湖が見える。
素晴らしく気持ちがいいので、ここでしばし休憩。
広々した東吾妻山山頂は、リュックを降ろさず通過。
鎌沼を見ながら一旦下る。
鎌沼に着いた頃から一切経山方向に少しガスが出てきた。
登ったはいいけど「魔女の瞳」が見れない…なんてことになったら明日もう一度来なくちゃならない。
ドキドキしながら向かう。
沢山の人が休憩している酸ケ平を一切経山へ向かって左折。
途中まで登り振り返ると鎌沼が見えた。
なんの木だろう?
俗にいうコットンウッド?
ますますガスってきた。
外人のパーティが下ってきたので、沼が見えたか聞いてみた。
頂上はガスっていたけど、5分くらい待ったら見えた…と教えてくれた。
見えない時の事は考えず、5分でも10分でも待つ気で、とりあえず登ることにする。
頂上に到着。
ガスガスで何にも見えない!
コンパスを開き、とりあえず沼があるだろう方向に歩いていく…何にも見えない。
ガスが切れることを信じて、ひたすら待つ。
おお〜〜切れてきた。
クッキリ見えるよりも、遥かに神秘的。
第二関門クリア。
しかし…トンボの数がすごい!
良いものを見せてもらったので、浄土平ビジターセンターに向けて気分良く下山できる。
滑りやすいガレ場もスキップしながら下っていく…ウソ。
途中で見えた吾妻小富士は、火口部分にだけ陽が当たっていて迫力。
ちなみに、この日は登山道工事中のため立入禁止だった。
下山後、デポしておいたDove Plusで鳥子平登山口まで楽ちんダウンヒル…と思ったのもつかの間、途中は若干の登りがあり、自転車から降りて歩くこと2回。
それでも歩くよりははるかに短い時間で車の所まで辿り着けた。
第三関門クリア…と思ったのもつかの間、車にはものすごい数の小蝿がたかっていて、トランクを開けるのにも一苦労。
私の車は、何か甘い匂いでも発しているんでしょうか?
ここから裏磐梯の民宿までは1時間。
温泉とビールを頭の周りでクルクルさせながらドライブすると道に迷ってしまうので、最後まで気を引き締めていかないと!
至福至福。
(2日目につづく)