長旅ですね 1日目〜御池から尾瀬沼〜

IMG_6861.jpgぐずぐず天気だった9月前半が終わり、やっと山歩きができる?と思ったのも束の間、9月19日 日曜日に北アルプスを震度5の地震が襲った。
その時の様子はYoutubeで沢山の方がアップされていたけど、ほとんどの人が行動を終えていた時間帯で本当に良かったと思う。
私は、緊急事態宣言下での県外移動や休日の山歩きはしない…と決めていたので、その日は午前中に事務所での用事を終え、昼間から自宅でホッピーをやっていた。

9月の後半は2週間で映画を4本鑑賞、9月30日に緊急事態宣言が解除された翌週に山歩きの計画を立てた。
最初に思いついたのは、北アルプスの燕岳から大天井岳、常念岳、蝶ヶ岳を縦走するコース。
ただ、これは山小屋に3泊しなければならず、一部先日の地震の影響もありそうなので諦め。
次に思いついたのは、檜枝岐村を起点にするコース。
昨年からのコロナで檜枝岐の民宿飯から遠ざかっているので、ここに行ってみることにした。
山よりも、民宿の食事が決め手になるという還暦オーバーな人間が考えそうな山旅である。

声をかけたのは、以前から燧ヶ岳に行ってみたいと言っていた山岳会女子1号。
絶対に行かないだろう他の会員には、声をかけなかった。
今回は、早起きすると高山病が起こりがちな1日目に御池駐車場から裏燧林道を通って尾瀬沼まで行き、元気な2日目に長英新道から燧ヶ岳に登って御池駐車場に下山する…という計画。
尾瀬には何十回と行っているけど、裏燧林道や長英新道を歩くのは初めてである。

10月3日 日曜日、朝4時半に女子1号をピックアップし、まだ暗い街を抜けて東北自動車に乗った。
ところがここで忘れ物を思い出した。
初日の山小屋は自炊なので鍋にしようと思い、刻んだ野菜と冷凍しておいた豚肉を持ってきた…つもりだったのに、なんと豚肉を忘れてしまった。
ふむ…野菜だけの鍋じゃ寂しいので途中で何か買わないといけない。
てな事を考えながら上河内サービスエリアに入ったら、なんと冷凍コーナーに那須豚のバラ肉を発見。
300gと少し多いけど、迷う事なく購入。
これで無事に鍋ができる。

IMG_6912.jpg御池駐車場は、ほぼ満車。
今日下山して帰る人が多いのかな?

IMG_6915.jpg9時40分、御池駐車場から登山道に入り、燧ヶ岳への分岐を左に見て裏燧林道に向かう。

IMG_6916.jpg10分ほど歩いたところで最初の湿原が登場。
天気は快晴!

IMG_6921.jpg御池駐車場から30分歩いたところにある上田代。
裏燧林道を歩く人なんていないのでは?って思っていたのに何人かとすれ違った。
昨日、見晴や温泉小屋に泊まった人達だろうか。

IMG_6922.jpg色づき始めた葉っぱと青空とのコントラスト。

IMG_6926.jpg裏燧橋を少し行った先、ぬかるみに浮いていた木に不用意に足を乗せて転倒。
その時に左手をついて手首を痛めてしまったが、途中にあった沢で手首を冷やすと少し痛みが和らいだ。

三条ノ滝には行かず、段吉新道を歩いていると男性2人のパーティーとすれ違った。
「見晴までですか?」
と聞かれたので「沼まで行きます。」と答えた。
「沼?竜宮小屋の方ですか?」
「いえ、今日は尾瀬沼までです。」
「長旅ですねぇ(^^」
と言って笑われた。

温泉小屋でビールをもらって、気持ちのいいテラスの"横"で昼飯。
ちなみにビールではテラスを使うことはできない。

見晴でトイレ休憩し、尾瀬沼に向けて出発。
ここから宿泊する尾瀬沼ヒュッテまでは3時間半。
着くのは17時くらいなので、確かに「長旅」である。

IMG_6929.jpg沼尻へ到着。
数年前に全焼した沼尻休憩所が復活していた。
しかし、段小屋坂を登り白砂峠から白砂田代へ下る途中の木道で、またも私は転倒。
再び左手をついてしまい、痛めていた手首を悪化させてしまった。
幸い腫れてはいないので骨折や捻挫ではなさそうだけど、三度目の転倒は避けたい。
それにしても一日に二度転倒するなんて…寝不足なのか歳なのか…。

IMG_6931.jpg尾瀬沼は秋の気配。
シロサギがいる。
5年前、この場所ではアオサギがいた。あのアオサギに代わり、今はこのシロサギがここの主になったのだろうか?
大人の二次会 尾瀬1日目〜沼山峠から見晴〜

16時半、無事尾瀬沼ヒュッテに到着。
さっそく検温と手指の消毒をして受付をする。
「御池からですか?」
「はい。御池から裏燧を通って来ました。」
「えっ? 長旅でしたね!! 段小屋坂を通って来たんですか? 僕はあそこ嫌いです。」
「はい。思ったよりも長旅でした。」

生ビールの営業は終わっていたので、缶ビールをもらい小屋の前のテーブルで "到着ビール"。
もう少ししたら、小屋は夕食時間になるので、その間にお風呂に入ることにする。
それにしても尾瀬沼ヒュッテのお風呂は、山小屋としてはそこそこ広いし、石鹸も使える。
誰もいない快適温度の湯船は、いつまでも浸かっていられそうだ。

超さっぱりした後は、待ちに待った鍋で一杯。
上河内サービスエリアで仕入れた那須豚と野菜一式を投入し、フグのひれ酒を "ちびちび" やる。
ちなみに女子1号は "ぐいぐい" である。
〆はコンビニで買ったオニギリと一個だけ持ってきた玉子を投入して雑炊。
ダイエット中である我が身を心配しながら、やってはいけない "お腹いっぱい" をやってしまった。
さて、明日は私は4回目、女子1号はお初の燧ヶ岳。
天気予報は晴れ。

(2日目につづく)