女将の思い -希望を灯す展-

IMG_1784.jpg伊豆下田に行きつけの居酒屋がある。
その店の女将(おかみ)が個展を開くことになった。
アメリカでの開催に続き、国内では初の開催らしい。

女将が絵を描いているのは知っていた。
その絵がフランスの国際公募展「ル・サロン」で何度も入選していることも知っていた。
しかし、居酒屋にその絵が飾られているわけでもなく、どんな絵なのかすらわからずじまい。
「絵を見たいなぁ」
と言っても
「そのうちねっ」
と、はぐらかされてばかり…

ある日、久しぶりにワンチャンから連絡があり、この女将が東京で個展を開くと教えてもらった。
雅号(がごう)は「土屋花峯」。
元々花が好きな人なので、「花」の字に、師事を仰いだ木村松峯さんから「峯」の字をもらったようだ。

6月24日 日曜日、ギラギラと真夏(?)の太陽が照りつける中を個展の会場に向かった。
ガラスの扉を開けた途端、目の前にいた女将と目があう。
「あら、どうして知った?」
いきなり"どうして知った"という挨拶で笑っちゃったけど、こっちも挨拶抜きで返事をした。
「ワンチャン(実際には本名)から教えてもらって…。やっと見れますよ〜。」

IMG_1869.jpegIMG_1871.jpeg会場正面左側の作品は、ポスターになった「希望」というタイトルの作品で、「ル・サロン」4度目の入賞作品。
ポスター裏の説明から引用。
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この作品は、コロナ禍でも皆の声に背中を押され消さなかったお店の提灯と同様に、筆に灯された希望の明かりで世界が立ち上がることを表現した運身の作品。
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題材は女性らしいものが多いけど、どの作品も、木村松峯さん譲りの豪快なタッチで実に "男らしい"。

女将の妹さんが話しかけてくれた。
「私も見るの初めてなんです。」
マジですかっ?(^^;

IMG_1877.jpeg記念にツーショットの写真を撮ってもらう。
会場のライトが入り込んでしまい撮り直し。
「あなたのおでこに反射しちゃったんじゃないのぉ」
相変わらずである。(^^