裏切りの予報 伊豆2日目〜宇久須から松崎〜
2日目の朝、天気は快晴。
ただ、我々がいる浜に打ちつけてくる波は昨日と変わらない。
予報では、波風共に穏やかだけど、昨日のこともあるので油断はできない。
昨日焚き火をしていた辺りで、キッカーがウロチョロしている。
と思ったら、波打ち際から何かを拾ってきた。
どうやら寝てる間に流された鍋が、奇跡的に海から戻ってきたらしい。(^^
今朝は、U.S.グランプリの予選があるので、コーヒーを飲みながらネット観戦。
私のiPhoneは、アップルストアのお兄さんもびっくりする初代SE。
画面は4インチなので、最近のモデルと比べるとまるでおもちゃのように小さい。
カヤックの時だけ装着する防水ケースは、売れ残っていた1,800円のLIFEPROOF。
ピンクを選んだわけじゃなく、ピンクしか残っていなかったので仕方なくこの色。
出発の準備をする。
釣り道具のあるキッカーは、荷物がいっぱい。
私なら、絶対に一つや二つ忘れ物をしそうだ。
キッカーにビルジポンプのことを聞いてみた。
やはり、ベクソンはシリンダ内のパーツが劣化するので、時々ホームセンターで買った同じような素材のものを加工して交換しているとのこと。
なんでも作っちゃうキッカーらしい。
ちなみに、私も子供の頃は図画工作の授業が大好きで、先生がびっくりするようなものを作ったりしていたけど、いつの間にかその才能は跡形もなく消えてしまった。
8時56分 出艇。
とっても穏やか!!
黄金崎の手前辺りから吹き始めた北西の風が強くなり、沖ではウサギが飛び始めた。
なんだかカヤックがグラグラする。
弁天島の脇から田子湾に入り様子を見ることにした。
田子湾の中でも風が吹き抜けている。
9時半 一旦上陸。
カヤックのスポンソンを触ると、片側の空気が抜けていた。
日向は風が抜けていて寒いし、風裏は日陰で寒い。
堤防の先を見ると、"ムッリーな海" が広がっている。
キッカーと相談する。
「松崎まで行って、車持って来ましょうか?」
「この海でも漕げるの?私は無理(きっぱり)」
「大丈夫です。」
キッカーはこんな海でも大丈夫らしい。
一番信頼がおけそうな予報を確認すると、風は10時半頃から弱くなるっぽい。
「少しだけ様子見ましょう。」
10時を過ぎたところで、再度堤防の先を見ると"行けそうな海" が広がっていた。
「堤防の外まで行って、様子を見て判断します。」
準備をして出発。


大丈夫!!
キッカーに "行けます" サインを送る。
沖ノ瀬島の脇で大波に遭遇。
たまたまキッカーが連続写真を取ってくれていたので、後で見て迫力にびっくり。
実際は全く怖くなかった。


堂ヶ島エリアを通過中。
松崎港脇の浜へゴール。
キッカー、丘でも海でもありがとう!!
下田で打ち上げ??…が頭によぎるも、時間はお昼を回ったばかり。
今日はおとなしく帰ることにする。
別れ際、キッカーが一言。
「またのお越しをお待ちしています。」
はい、もちろんです。
打ち上げビールは家までお預けだけど、定番のステーキで〆。
その日の夜、キッカーからメールが届いた。
「ツーリングも上陸してからのキャンプも、なんだかんだアドベンチャーでしたがお疲れ様でした。
帰って天気図見ましたが、あの一時的な悪天候は、気圧の谷や天気図に無い前線の通過に寒気が加わったためかも知れません。」
キッカーも5年ぶりのキャンプツーリングは、楽しかったらしい。
またやりましょう。
そして、今回不参加だった面々とも次回は一緒に漕ぎたい。