裏切りの予報 伊豆1日目〜松崎から宇久須〜

IMG_3970.jpeg10月28日 土曜日、6時半に事務所を出発。
昨夜は、運んだカヤックをカートップしたまま駐車場に放置するのは心配なので、玄関に置いておいた。
玄関には照明がないので夜は真っ暗。こんな物が置いてあっても隣の住人は気づかない。

土曜日なので多少渋滞気味の道を走っていると、キッカーからメールが届いた。
「今朝も松崎は穏やかな天候です。今海にでました。お願いがあります。松崎に来たら私の車がロックされているか確認してください。」
了解!!
浮島の辺りで良い魚が入荷されてるらしい。

1時間後、ハマちゃんからメール。
「西伊豆は穏やかなんですね…ふむ、ちょっと羨ましい。」
それから1時間ちょっと経ってキッカーからメール。
「今日は波を被らないのでスプレースカート外してます。」
そうですか、そうですか、波は無いですか。
了解!!

出艇場所の松崎に向かう途中、車の中で「バチッ」という音がしたけど、何の音かわからないまま走り続ける。
車で移動中のスマホは、シガライターソケットに刺した充電器で充電している。
何気なくバッテリーの残量を見たら、なぜか%が減っている。
はて…?
充電器のケーブルを繋ぎ直しても、充電マークが点かない。
ふむ…さっきの「バチッ」は、充電器がショートして壊れた音だったらしい。
仕方がないので、仁科のコンビニで食材を買うついでに、新しい充電器も買った。
コンビニで充電器を買う人は滅多にいないようで、パッケージには埃がかかっていた。

今日は宇久須に向かうので、松崎の仁科からカヤックを出す。
深く考えることもなく、キッカーもそこから出艇した…と思っていた。
大浜の駐車場に到着。
あれ?キッカーの車が無い(^^;
すぐさま電話をして、どこから出たのか聞くと、港の方から出たらしい。
了解!!

港の方?…仁科漁港にカヤックを出せる所あったっけ?と思いながら仁科漁港をくるっと回ってみたものの、やっぱりキッカーの車は無い。
もう一度電話する。
どうやら松崎港の方らしい。
了解!!

昔、松崎荘の隣から何度か出たことがあるので、その場所に行ってみるもキッカーの車は無い。
はて?…伊藤園の横の駐車場かな?と思って行ってみても、やっぱり無い。
どこから出てもいいんだけど、"ロック確認" の使命があるので、なんとしてもキッカーの車を見つけなければならない!!
もう一度電話する。
どうやら、松崎港に隣接した駐車場があり、そこからなら堤防を越えたりしないでカヤックを出せるらしい。
行ってみる…あった!! ありました!!
すぐさまロックを確認。はい、ちゃんとロックされてました。
キッカーに報告して、出艇の準備に取りかかった。

IMG_3971.jpeg準備をしていると、カヤックを積んできた車がそのまま帰っていったり、釣りをしてたシットオンカヤックの人達が海から戻って来たりしている。
12時ジャストに準備完了。
誰もいなくなった海に出る。

IMG_4574.jpegIMG_4572.jpegIMG_4573.jpeg(写真:キッカー)

これは、翌日キッカーから送られてきた写真。
順調に食材が調達されているようだ。

PA280022.jpeg堂ヶ島エリアでは、ショートピッチで大きめのうねりが続々とやってきて水が飲めず。
沖ノ瀬島の水路を越えると、落ち着いた海況になった。

PA280024.jpegPA280026.jpeg…って思ったものの、落ち着いた海況だったのは少しだけ。
波に揺られながらも、海亀が顔を出してくれて癒される。

IMG_4570.jpeg(写真:キッカー)

黄金崎の辺りでは波の上っ面を引っぱたきながら通過。
ようやくキッカーのいる浜に上陸した。
今日は、すっかり海況予報に裏切られてしまった。

IMG_3973.jpeg崩れやすいゴロタの浜で足を滑らせながらカヤックを引き上げた。
満潮になってもカヤックの所までは来ないけど、今日は波があるので飛沫はかかるかもしれない。

IMG_3974.jpeg「カンパチの刺身、頭は兜焼き、アカハタとオオモンハタの煮付け…だそうです。」
とのコメントを添えて、この写真を仲間に送ると、早速ワンチャンからメールが来た。
「なにそれ?! どこぞの高級飲み屋さんにいらしたようで。羨ましいっ!!」

IMG_3990.jpeg夕陽が沈んでいくのも気づかずに、釣った魚の下処理をするキッカー。
その仕事ぶりは、まさに小料理屋さんの「心を込めて支度中」である。

IMG_3991.jpeg私は、ビールを飲みながらまったり。

IMG_3994.jpeg焚き火の脇に作られたキッチンで最後の準備をするキッカー。
お客さん(私)の首が、だんだん長くなる。
私は、波が届くか届かないかギリギリの所に座っている。
時々やってくる大波で足元をさらわれながら一杯やっている私を見て、キッカーはスリリングな気分を味わっていたらしい。

IMG_3996.jpeg「本日のお刺身は、こちらとなりますがよろしいでしょうか?」
と言って、サクにおろしたカンパチを見せてくれた。

IMG_3997.jpegで、一皿目。
食べ応えたっぷり。
刺身をつついていると、二皿目に "カンパチの胃袋と皮のソテー" が出て来た。
赤ワインじゃなく、白ワインにしなかったことを後悔。

IMG_4001.jpegアカハタとオオモンハタを煮付け中。
もう少し大きなフライパンが必要だったらしい。
私には、高級なオオモンハタが提供された。
ありがとうございます!!

IMG_4003.jpeg月灯りの下でディナーは続く。

IMG_4004.jpeg兜焼き中。

IMG_4006.jpeg日本酒忘れたので、ウィスキーでいただく。
大変、大変ご馳走さまでした!!

IMG_4007.jpeg久しぶりに、キッカーのハーモニカを聴く。
実は、数年前に私もハーモニカを手に入れ、カヤックでキャンプに行く時はいつも持ち歩いている。
へたっぴぃなので、人前では吹かない。

ゴロタに張ったテントに潜り込み、グニャグニャに曲がったマットの上で横になった。
波の音と、ガラガラと流される石の音が凄まじい。
明日の "穏やか予報\" は当たるんだろうか?。

(2日目につづく)