西暦1975年…私は大学生だった

宮城県の田舎育ちで、高等小学校しか出ていなかった父親は、結婚後川崎に移り住み、大手鉄鋼会社に勤めていた。
少ない給料で苦労しながらも、小さな家を買い、住宅ローンを払いながら私を大学に行かせてくれた。
私は、18才になると同時に車を運転したかった。
高3の時、新聞配達やガソリンスタンドのアルバイトをしながら自動車の免許を取り、頭金だけ親に甘えてローンで車を購入。
大学は車で通っていた。
普段は怒ることがなかった両親だけど、私が大学を辞めたいと言った時は、大いに怒られた。

20代の頃、仲がよかった中学や高校の同級生は、ほとんど車やバイクを持っていた。
ちなみに、私の初めての車はトヨタ スターレット(中古)。
その後、20代で買った車(レーシングカー含む)は、11台。
ホンダ 1300 クーペ9(中古)、ホンダ シビックRS、ホンダ アコード、日産 キャラバン(中古)、ヤマハ RC100S、ホンダ プレリュード(中古)、ホンダ プレリュードXZ、フォルクスワーゲン ビートル(中古)、FRD MF83J(中古)、三菱 ミラージュ、フィアット パンダ(中古)。
マイカー遍歴

おしゃれには無頓着だった。
にもかかわらず、普段はリーバイスのジーンズにボタンダウン、それにデッキシューズやお気に入りのスニーカーだったkaepaを履いていた。
デートの時はコットンのパンツにボタンダウン、靴はリーガルのコインローファー。
就職した後は、夏にはサッカー生地のスーツなんかを着て通勤していた。
いま考えると、洋服を着こなすセンスはなかったけど、それなりにTPOを考えていたと思う。
遊びでも仕事でも、いつも同じ服ばかり着ている今の方がよっぽど無頓着だったりする。

遊びで出かけるのは、スキーや5つ上の友人が持っていた別荘に行くのが中心。
昼間はスポーツ、夜は大宴会というのがいつものパターンで、その頃から年に30日以上遊んでいた。
どうしてもレースがしたくて27才から始めたレースでは、稼いだお金のほとんどを注ぎ込んで、毎週サーキットにいた。
私の20代はこんな感じである。

で、ここから本題。
私が大学生だった西暦1975年から50年経った現在の若者達は、どんな生活をしているんだろうか?
大学生の免許取得率は50%を超えている。
ちなみに、教習所に通って運転免許を取得する場合にかかる費用は、30万円くらい。
我々の時代は、7〜8万円で取得できたので、今は約4倍のお金が必要…って、これ高過ぎでしょ!!
そして大学生で車を所有しているのは20人に1人。車の購入費用、車検代、駐車場代は全て親の負担。
う〜ん…これってどうなんでしょ?!
都市部と地方では、事情が大きく異なると思うけど、都市部で車を所有するのはとっても難しいと思う。

それと、大学生が洋服にかけるお金は、男性で1万円〜3万円。
そんなにお金をかけてるんだ?!ってのが、素朴な疑問。
見るからに安物の服で外を歩いている若者をよく目にするので、そんなにお金をかけているなんて意外だった。
そおいう私は、アルバイトで稼いだお金は、車のローンと遊びや飲み代で消えていた。
今の若者は、我々の時代とは楽しみ方が根本的に違うのかもしれない。

最後に…
私が最初に買ったスターレット(中古)の価格は34万円だった。
そして今乗っているA3(中古)の価格は69万円。
私のふところ事情は、50年前から変わっていないらしい。

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