どっこい伊豆は生きていた 〜手石海丘〜

以前、伊豆は火山島だったという話しを書いた。
火山島への旅

それ以降、伊豆に行く度に「あ〜ここは日本じゃなかったんだなあ〜」と想像しながら山や海を見るようになった…。


ある日、伊東のとある居酒屋のオヤジが突然こんな話しを始めた。

「25年くらい前に伊東の目の前にある島の近くで海底火山が爆発したことがあるよ。」
「え?目の前の島って手石島ですか?」

びっくり!
こんな事があったなんて、ぜんぜん知らなかった!
さっそくネットで調べてみると、噴火した場所とその時の状況がわかった。
場所はココ↓

teishikaikyu.jpg

手石島の近くではなかったけれど、とんでもなく伊東や宇佐美に近く、沿岸からは約3キロ、手石島からは2キロくらいの距離だろうか。
こんな場所で、1989年6月に海底火山が噴火した。

teishikaikyu2.jpg© 海上保安庁


東伊豆にある火山が表立って活動したのは、2700年ぶりということらしい。
火山って海の中にもあるわけだから、目に見えないところでもグググ…とかボコボコボコって活動していたのかと思うと、なんだかワクワクする。

この爆発は内部にあるマグマの量に比較して、とても小規模な爆発のみで収束してしまったけど、下手したらこの場所に新しい島ができちゃった…な〜んて可能性もあった。

まあ、そんな事になっていたら、東伊豆の人達は大変だったかもしれない。
でも、こんなふうに地球の活動を目の当たりにできる機会はめったに無いだけに、あらためて伊豆は火山島として生きているんだなあ〜って思った。


そういえば、居酒屋のオヤジはこんな事も言っていた。

「湘南の海底も5メートルくらい隆起してるらしいよ。」

ふむ…
いつの日か、江ノ島の沖合で海底火山が爆発し、新しい島ができちゃった…みたいな事が起きるのだろうか…。
でも、2700年後なら見れないね。

[参考]
海域火山データベース
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/GIJUTSUKOKUSAI/kaiikiDB/list-2.htm