海に行けない人の遊び方 〜麦草峠から茶臼山・縞枯山〜

骨折した右手首は、3週間経った今もギプスで固定されている。
でも、日毎に回復しているのが実感でき、最近では箸を持って食事もできるし、お風呂ではタオルで背中も洗えるようになった。
なんとか11月中には治して、年内にはパドルを握りたい。

そんな "海に行けない人" は、夜の居酒屋くらいしか遊べる場所が無いわけだけど、鎖場や梯子が無い山歩きであれば行けそうな気がする。
ただし、絶対に転んではいけない!


三連休初日の朝3時に起きて、真っ暗な中央高速を飛ばして八ヶ岳へ向かう。
ちなみに、車の運転も三週間ぶり。

雲海雲海

高速では片手運転でも不便は感じなかったが、諏訪南インターで高速を降り、メルヘン街道(酷いネーミング)に入ると少し不便になった。
そして、高度が上がり駐車スペースのあるカーブにさしかかると素晴らしい雲海が目の前に広がった。
通りかかった何人もの人が車を停め、この景色をカメラに収めている。


麦草峠のトイレのある駐車場に着くと、そこには既に沢山の車が停まっていた。
しかし、路肩に駐車するマナーの悪い人はおらず、自分も麦草ヒュッテの先の先まで行った駐車スペースに車を停める事ができた。

マックパック macpac

中小場山(2232m)で小休止。
正面が茶臼山。

今回のルートは、麦草峠(2120m)から茶臼山(2384m)、縞枯山(2403m)に登り、夏に泊まった縞枯山荘を経由して五辻を通って麦草峠に戻ってくる13キロの日帰りコース。
茶臼山も縞枯山も、それほど高い山ではないけど、今日は秋晴れのいい天気なので、それぞれの山の展望台(頂上が展望台ではない)からの眺めに期待が膨らむ。

茶臼山 展望台茶臼山 展望台

茶臼山の展望台に到着。
天狗岳や赤岳、その背後に連なる山々が見渡せて気持ちがいい。

中小場山で会ったオジさんから、御嶽山が見えると教えてもらった。

茶臼山 御嶽山


この写真を拡大すると、正面少し右側に御嶽山が噴煙を上げている様子が見える。
ここから御嶽山が見えるとは思っていなかったので、とても驚いた。
あの噴煙の上がる辺りでは、行方不明者を捜索する為に今日も何百人もの人達がいる。
その事を思うと、なんだか複雑な気持ちになった。

縞枯れ縞枯れ

立ち枯れしたシラビソの林を抜け、縞枯山に向かう。
青空にシラビソの白い木肌が映えて気持ちがいい。

縞枯山 展望台縞枯山

縞枯山の山頂から少し外れた場所にある展望台は、巨岩が積み重なった狭い場所だった。
右手が使えず、慣れない左手でトレッキングポールを握っている人間にとっては少し緊張する岩場だったけど、気持ちのいい眺望が広がっていた。

縞枯山

明るい尾根を縞枯山の山頂に向かって進む。
雪の積もった時にも来てみたい。

道の途中にある何のヘンテツも無い縞枯山山頂に到着。
雨池方面から登ってくる人達にお疲れさまと声をかけながら昼飯のオニギリを食べ、滑りやすい急勾配のガレ場を慎重に歩いて下山した。

PA110062.jpg

縞枯山荘のある草原まで来ると、ロープウェイでやって来た人達が多くなり、雰囲気も少し変わる。
後は、前回インチキ山岳会の面々と来た時に使ったルートを通って麦草峠に戻るだけだ。
アルプスまでの道 北八ヶ岳2日目〜縞枯山荘から麦草峠〜


不自由な右手を抱え、どこに行こうかと考えた時、尾瀬と八ヶ岳が思い浮かんだ。
八ヶ岳は自宅から3時間で来れるので、このルートはなかなかいい。
後は、宿を取っている茅野駅周辺で美味しい料理を食べさせてくれる居酒屋が見つかれば最高だ。

map_20141011.jpg

(あとがき:2014-10-11)
実は、途中で一度転んだ(^^;
とっさに肘から倒れたので右手首は無事。
危なかったあ〜。