19年目のハナミズキ

19年前に庭へ植えたハナミズキが、今年初めて花を咲かせた。

IMG_0484.jpg IMG_0483.jpg このハナミズキは、今は亡きお袋と一緒に近所にあるグリーンファームに行き、50センチくらいの苗木を買ってきて庭に植えたもの。

場所をよく考えず、大きなモミジの木の横に植えてしまったため、19年経った今も2m50cmくらいの高さしかない。
調べてみると、「根の張れない狭い場所に植えると成長しません。」とあった。
そして、「ハナミズキは根がしっかり張ってから花を咲かせる植物です。」ともあった。
根も張れず、大きなモミジの木に貴重な水分を取られてしまう場所にも関わらず、ようやく花を咲かせる準備が整ったってことなんだろう。

もう花は咲かないと思っていたのに…19年間頑張っていたんだね〜。


ハナミズキの木が欲しいと思ったきっかけは、1995年に公開された「アメリカン・プレジデント」という映画。
大統領に恋をされる主人公シドニーの生まれ故郷バージニア州の州花がハナミズキ。
大統領の晩餐会につき合ってくれたお礼に、シドニーへ故郷の花を送ろうとしたものの、ハナミズキが花を咲かせる"木"だということを知り、しかたなくバージニアハムをプレゼントした。

映画の中でハナミズキの花は出てこない。
でも、マイケル・ダグラス演じる誠実で自分の言葉で話す大統領や、アネット・ベニング演じるまっすぐでかわいいロビイストの会話と物語が好きで、印象に残った「ハナミズキ」を植えてみたいと思った。


(あとがき:2015-5-1)
アメリカ・ワシントンでは日本の首相が中身の無いパフォーマンスだけの演説をした。
どこに向い、何をやりたいのかわからないけど、ハナミズキの様にしっかり地面に根をはり、誠実な政治を行なわない限り、花を咲かせることはできないと思う。