伊豆一周カウントダウン(2) 〜戸田から西浦久連〜

4月19日 日曜日、天気はイマイチ予報だけど、さっそく先週のリベンジを果たせる機会がやって来た。
今回は、腰痛ワンチャンが志願してくれて、戸田(へだ)から久連海岸(くずらかいがん)までを漕ぐ。
前回のリハビリ漕ぎよりは距離がありますけど大丈夫ですか〜?
葉山で介護 〜三戸浜から葉山大浜〜

伊豆戸田

先週とは違い、雲天にも関わらず、うっすらと富士山が見えている。
あ〜この位置だったのね。
うっすらでも迫力があるから、もしこれがクリアに見えていたら凄いかも。

伊豆戸田

今日の計画は、戸田から出て久連海岸まで。
私が2艇を撤収し、海岸で一杯やってる間に、ワンチャンがバスと電車を乗り継ぎ、戸田まで戻って車を回収する…ってすんぽう。
こう書くと簡単そうに聞こえるかもしれないけど、久連海岸から直接戸田に行くバスは1日に1本(!)しかなく、それも久連海岸を19時くらいに出るという、とっても遅い時間のバス。

そこで考えた!
いったん沼津までバスで行き、電車で修善寺まで移動、その後修善寺から戸田行きのバスに乗り換えて戻る…という超遠回りな作戦。
直接バスで戸田に行くよりも3倍近くの時間と運賃がかかってしまうけど、1時間半ほど早く戸田に着ける。

しかし!
戸田のバス停から出艇した海岸までは歩いて30分ある。
バスで戻ってきた夜中に30分歩くのは時間がもったいないので、私が2艇を組み立てている間に、ワンチャンがバス停の近くに車を置きに行った。
ふ〜〜このエリアは移動が大変なので、ワンウェイ・ツーリングには向かない。

伊豆戸田

正面にウッスラ富士山。
気温は高い予報だけど、思ったよりも寒い。

伊豆戸田

一週間前に見たばかりだけど、戸田から井田の手前までの海岸線と井田の先から大瀬崎(おせざき)までの海岸線は、なかなかイイ。
なんとなく隠岐の様な雰囲気もある。

伊豆 サザエ漁

黙々とサザエを獲る漁師さん。

伊豆 地層

西伊豆は地層が面白い。
あっちこっちで崩れているので、これからも山の形状は変わっていく。

伊豆 海の色

大好きな深緑色の海。
太陽があればもっと綺麗なはず。

伊豆 サザエ漁

黙々とサザエを獲る漁師さん、その2。

伊豆 地層
P4190008_20150419.jpg(撮影:ワンチャン)


オーバーハングした迫力のある岩盤の真下に入って上を見上げてみた。
今にもドカーンと崩れてきそうで少し怖い。
このまま海蝕が進めば、洞窟ができるかもしれない。

P4190031.jpg

同じ場所から進行方向を見る。
抜けられるかな?と思ったけど、ちょっとだけ幅が足りなかった。

P4190010.jpg(撮影:ワンチャン)


前回、「キャンプしたら居心地が良さそうな浜」と思った場所は、実際に近づいてみると大きな石が波打ち際までせり出していて、ファルトでは少しの波があっても上陸不可。
仕方がないので、もう少し大瀬崎寄りの浜に上陸して休憩した。
この辺りにも大きな落石が転がっているので、長居するには、あまりいい場所ではない。

大瀬崎

雨が降ってきた。

天気が悪く潮も濁り気味なせいか、先週よりもダイビングの人達は少ない。
それでも、泡の上がる不自然な海面を避けながら大瀬崎灯台を越え、砂嘴(さし)の先端を回って湾内方向を見た。
ふむ…なんの感動もなし。
やっぱり戸田や大瀬崎は全体が見渡せる高い場所から見ないと良さがわからない。

大瀬崎伊豆 若松海岸

湾をショートカットし、適当な場所を見つけて昼飯にする。

ここは若松海岸という場所で、海水浴シーズンにはキャンプ場になるらしいけど今は無人。
静かな雰囲気の中で、それぞれが持ってきたカップラーメンをすする。
私はシーフードヌードル、ワンチャンはどこかのメーカーの豚骨ラーメン。
寒い日にはやっぱりラーメンが美味い!

コーヒーを飲んでから出発。

伊豆 西浦古宇

北からの波に艇を曲げられながら、西浦古宇の柔らかなグリーンの海を越えると、ゴール地点が確認できた。
14時半頃には着けそうだ。

らららサンビーチ前では、ダイバーが潜っている辺りに注意書きの貼られたブイが並んでいる。
ブイのどちら側を通っていいのかわからないでいると、「ブイの外に出てくださ〜い」とスピーカーでアナウンスされた。
丁寧なアナウンスを聞いてワンチャンと二人同じ事を思った。
「黄金崎とはえらい違いだよね。」

伊豆 久連海岸

予定通り久連海岸に上陸。
上げ潮なので、砂浜の海岸はだいぶ狭くなっていた。

カヤックと荷物を駐車場に上げ終わると、ワンチャンは海水浴場の更衣室を借りて着替え、バスの本数が多い4つ先のバス停に向かった。
戸田までの長旅よろしくお願いしま〜す。

陽が無いのでカヤックは乾かない。
まずは自分のカヤックを畳み、例によって郵便局に集荷に来てもらい搬出完了。
駐車場の隣りでゲートボールをしていたオジサン、オバサン達を見送ると、一人になった。
ワンチャンのカヤックはバウセクションが抜けず、仕方なくそのまま放置して一人酒盛りを始める。
心配していた雨は振らず、なかなか快適な打上げである。

すっかり暗くなった頃、ワンチャンが帰ってきた。
私はいい感じの酔っぱらいになっているので、何のお役にもたてませんが帰り道よろしくお願いします。(ぺこり)

これで伊豆半島一周の残りは「須崎半島の最南端から田牛(とうじ)間の約5キロ」を残すだけになった。

map_20150419.jpg