エボシ岩が遠くに見える 〜逗子から大磯〜

4月26日 日曜日。
今日は前から考えていたルートをやっつける為、朝一番の電車に乗って逗子海岸にやって来た。
逗子にゴールしたことはあるけど、ここからスタートするのは初めて。

逗子海岸

カヤックを組み立てていると次から次に人が集まって来る。
なんだか散歩する人が多いなあ〜…と思っていたら、6時半に例の音楽が始まった。
タンタ〜カタタタタ タンタ〜カタタタタ 手を前から上に上げて大きく背伸びの運動から ハイ!
あ〜ラジオ体操!
夏休みでもないのに、町の人が集まって一緒にラジオ体操をやるってなんかいいね〜。

逗子海岸

出艇準備完了。
今日は大磯まで行く。
無風でウネリも少ないはずなので、カヤッカーにとっては好海況、ヨットやサーファーにとってはあいにくの海況。

ルート上はほとんどサーフなので、上陸できる場所は多くない。
先日江ノ島から先を歩いてわかったのは、茅ヶ崎ヘッドランドと平塚湘南海岸公園そして、ゴールの大磯海水浴場くらい。
江ノ島の先

大崎

最初の上陸予定地点「茅ヶ崎ヘッドランド」を目指して手発。
透明度はOK!
大崎の手前ではずっと海底が見渡せる。
小坪では、SUPの連中が波に乗って遊んでいた。
沖ではベタ凪ぎだけど、岸沿いでは少し波がある。

稲村ヶ崎P4260011_20150426.jpg

材木座海岸から1.3キロ離れた沖でも、ところどころで海底が見えるくらい浅い。
そして、稲村ヶ崎を通過。
逗子からだと江ノ島が近くに感じる。

七里ヶ浜 アマルフィイ デラセーラ

思い出の七里ヶ浜沖で海上休憩。
七里ヶ浜の海は蒼かった 〜葉山大浜から江ノ島〜

山の中腹には、デラセーラが見える。
デラセーラには暫く行っていない…暑くもなく寒くもない晴れた日のテラスで、のんびりとワインを飲みたい。

小動岬

小動岬の近くでは、海岸が近いせいか海の色が爽やかで柔らかい。
予想していたとおりヨットは皆無。
さて、江の島大橋の手前はカヤックを降りずに通過できるだろうか?

江ノ島 トンボロ

江の島大橋の手前には砂地があり、潮が低いとトンボロ現象で陸続きになる。
ちなみに、トンボロ現象で有名なのは伊豆堂ヶ島の三四郎島。

首を伸ばしながら近づいてみると、東から入った波が南側(江ノ島側)から北側に向かって、シュバババババ〜と動いてはじけている。
なんじゃらホイと思ってもっと近づいてみると状況がわかった。
東側と西側から来た波が、浅くなった砂浜でぶつかり合い、真上に飛沫を飛ばしていた。
なるべく波の少ない江ノ島側に上陸し、カヤックを1メートルだけ移動させてトンボロ砂浜を通過した。

江ノ島大橋江ノ島大橋

江の島大橋をくぐり抜け中。
時間が早いので観光の人はゼロ。恥ずかしくない。

湘南

江の島大橋の先には、湘南の海がドド〜ンと広がっていた。
そして、朝陽に照らされて光る尖った岩…烏帽子岩が遠くに見える。
ココから烏帽子岩までは約6キロ。
岸には寄らず、まっすぐ向かって行くことにする。

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茅ヶ崎 エボシ岩

1時間で烏帽子岩に到着。
陸地からは1.5キロも離れているのに、サーファーがパドリングしてやって来ていたのにはビックリした。
そして、上陸しようと思って入った水路は抜けられなかった。

烏帽子岩は姥島(うばしま)という岩礁帯にあるもっとも大きな岩の名前。
近づいて島の周りを1周してみると、この茅ヶ崎のランドマークは見る角度によって形が変わり面白い。
調べてみたところ、茅ヶ崎一帯は終戦後に米軍の演習場になり、烏帽子岩は射撃訓練の標的にされたらしい。
かわいそうな烏帽子岩。

上陸予定に考えていた茅ヶ崎ヘッドランドは、烏帽子岩から岸に向かって1.5キロの位置にある。
いま西に向かえば潮の流れもいいので、このまま6キロ先の平塚湘南海岸公園を目指すことにする。

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烏帽子岩の辺りで走り回っていた水上バイク3台が横一線になり、猛スピードでこっちに向かってやってくる。
今日みたいな日は気持ち良さそうだ。

平塚 湘南海岸公園

平塚湘南海岸公園に到着。
ココは、テトラの防波堤があるから波は入らないはず…と思っていたのに、時々キッチリとした波が入ってくる。
人だらけの海岸のどこに上陸しようかと考えていたら、思いがけず大きな波がカヤックの横にぶつかってきて、大きくバランスを崩しながら、そのままサーフ上陸してしまった。

夏の様な海岸では、日光浴をする人、ゴムボールで野球をする野球部、チビッコサッカーの子供達、ビーチバレーやフリスビーをする人達などで大賑わい。
そして大磯よりの少し離れた海岸では、白い水着を着た女性達の周りをレフ板をもった人が動き回り、カメラを抱えた沢山の人が囲んでいる。
なにかの撮影会の様だ。
白い水着が気になって一瞬見に行ってみようかと思ったけど、めんどくさいのでやめた。

ここで、お弁当と最初のビールで一息つき、大磯に向かって出発。
カヤックに乗り込み出艇したとたんにまた大きな波が入ってきて、シーソックの中に海水が溜まってしまった。
やれやれと思いながら、ポンプで海水をかき出す。
大磯海水浴場はサーフになってないといいんだけど…。

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大磯に向かう。

はたして大磯海水浴場は…サーフだった。
下見した時にはいなかったサーファーが、たくさん遊んでいて、上陸できそうな場所をじっくり探してみたものの、どこもダメっぽい。
ふむ…ここから先は下見していないので、どんな海岸があるのかわからないけど、Googleマップの航空写真ではけっこうな波が入っている。
しかし、大磯海水浴場がサーフの場合、逆サイドの海岸は静かかもしれないと思い、とりあえず、大磯港の防波堤をグルっと回って、"向こう側の海岸" を見てみることにした。

大磯 照ヶ崎海岸

そこは照ヶ崎という海岸で、岩場の外から見ると波が入っている。
でも、岩場が防波堤となり、向こう側は波が押さえられているかもしれない。
グルッと回ってみると、予想通り岸の近くは静かな海だった。
よかった〜上陸!

照ヶ崎海岸は、「日本の渚100選」に選ばれている由緒正しい海岸で、1885年に日本最初の海水浴場ができた所らしい。
ちなみに、他に神奈川県内で「日本の渚100選」に選ばれているのは、葉山海岸と七里ヶ浜。

大磯 照ヶ崎海岸

カヤックを乾かしながら、今日2本目のビールを開ける。
夏の様な日差しが、久しぶりにカヤックをパリっと乾かしてくれている。

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のんびりとカヤックを撤収し、大磯駅に着いてから3本目のビール。
あれ?駅前に停まっているタクシーは全て黒塗りの伊豆箱根タクシー!
大磯はすでに伊豆?箱根?に征服されてしまっていた。

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