日本海集合 笹川流れ1日目〜進水式〜

6月21日、キッカーの新しいファルトボートが完成した。
こんなやつ。
バタフライカヤックス

進水式は7月4日(土)に三浦半島で行なわれる予定だった。
ところが!
なんと3つの台風が同時に発生。
太平洋側では、台風ウネリが入り天気も悪い。
「降水確率70%で、土曜日はウネリ風共に高い予報です。でも千葉さんの力を信じています!」
「直近75%の撤退率を誇る私の力でよろしいでしょうか?(^^;」
これは、当日参加ができないハマちゃんの怨念なのか!?
以前、同じ様な海況の時に誰かさんの「どうしても今日進水式やりたい!」発言で、酷い目にあったこともある。
祝杯と敗退

キッカーの判断そして、参加者全員の心の声が一致し7月12日(日)への延期が決定された。
やる事がなくなったこの週末、キッカーは自宅でクルーソーに家財道具を積み込む練習をしていた。
クルーソーには50リットルのバッグが余裕で入り、その上ビール24本入りのケースも入るらしい。
ふむ…いつも荷物の溢れる私こそ、バタフライちゃんが必要なのかもしれない。

明けて翌週の半ばになるも、台風はいまだに太平洋をのろのろと北上している。
7月8日(水)、キッカーからメールが来た。
「思いきって土日で新潟県の笹川流れなんていうのはいかがでしょうか?」

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7月11日(土)
主役のキッカー、ワンチャン、ハマちゃん、イイダーファミリーそして私の総勢8名が桑川に集合する。
新潟、それも笹川流れで!
遠いのにぃ〜…皆さん漕ぎ魂がすごい!
そして、今回も私とイイダー号との間では、見えないレースが行なわれていた。
イ「新潟市を通過。9時半頃、到着予定。」
私「ふ〜〜ん」
イ「どこよ、どこにいるのよ〜、どこなんだ〜!」

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日本海はベタ凪ぎ快晴!
先に到着したイイダーから連絡が入った。
「沖からエメラルド色のカヤックがきた〜」
どうも昨夜のうちに現地に到着したキッカーは、我々が到着するのが待ちきれず、蒼く輝く海に乗り出してしまったらしい。

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P7110008.jpg(撮影:ワンチャン)
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仕切り直して、厳粛な進水式の開始。
シャンパンを持参したキッカーが栓を開け、まずは浜と海をお清めして手を合わせる、そして新艇をお清めする。
儀式の傍らでは、イイダー家の次男坊がインフレータブルカヤックを盛大に沈させ、厄払いに一役買っている。
おめでと〜!

2015-07-11-12-51-44.jpg(撮影:イイダー)

新艇お披露目ツーリングへゴー!
完璧なコンディションの海況で、はるばる来た甲斐がありました。

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これが新しいキッカーの相棒、バタフライカヤックスのクルーソー460トランスフォーマー。
全長はカフナよりも10センチ長いけど、クロスリブは4枚、そしてフェザークラフトに比べてロッカーが少しきつい。
横幅はウィスパーよりも少しだけ広く62センチ。
一次安定性がめちゃくちゃいいらしい。
ちなみに、取り扱い説明書には「穏やかな沿岸と流れのゆるい川や湖のみでご利用ください。」と書いてあるとのこと。
キッカーの使い方では、外洋や荒れた海でも漕ぐ可能性が大だと思うけど大丈夫なんでしょうか?(^^;

笹川流れ(撮影:ハマちゃん)
笹川流れ

ここから笹川流れのロックガーデンが始まる。
透明度も高くテンションアップ。

笹川流れ

岩の向こうにどんな景色が広がっているのかワクワク。
ちなみに、ハマちゃんだけ笹川流れは2回目。
3年前に来た時は酷い目にあったらしい。(ワクワク)

笹川流れ笹川流れ笹川流れ笹川流れ笹川流れ笹川流れ

粟島のロックガーデンも楽しいけど、笹川流れもなかなかいい。
さすがにこんな狭い所や、浅い所まで遊覧船は入ってこれないし、まして洞窟の中には入れない。
このフィールドを100%楽しむ乗り物はカヤックしかない。

笹川流れ笹川流れ

洞窟の中から歓声が聞こえるので、なんだなんだと皆で入って行く。
どうも、この左側に何かがあるらしい。


自然が作った光の芸術。
こういうのはいつも見れるわけじゃないので、なにか得した気分になった。

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ここはミニ天窓洞。
伊豆堂ヶ島の本家に比べて小さいけど、いつでも独り占めにできる。
それにしても、スラントしている洞窟が多い。

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ほぼ全ての水路を通り、かたっぱしから洞窟を散策して、ベースキャンプに戻る事にする。
漕いだ距離は10キロ。
久しぶりに8キロ以上漕げて嬉しい。

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苦労して張ったタープの下でビールをやる。
どんな所でもサクっとタープを張れるようになりたい。

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19時になり、ようやく辺りが暗くなってきた。
20キロ沖合にある粟島の向こうに陽が沈んでいく。
キッカーが作ってきた材料代300円の焚火台を囲んで宴会の始まり。
浜にはまったく虫がいなくて快適。
そして、いつもながらハマちゃんがサクッと枝豆を茹でてふるまってくれる。
なんだかサービスのいい居酒屋の旦那みたいで嬉しい。

イイダー家は民宿泊なので、夕飯を食べ終わってから合流。
後から聞いたところでは、子供達も楽しめたらしい。よかったよかった。
それにしても…、相変わらずキッカーの話しは恐い。

(2日目につづく)