日本海集合 笹川流れ2日目〜桑川から府屋〜
2日目の朝、朝飯を食べながら今日の計画を話し合った。
と言っても、この辺りに詳しいのはハマちゃんとキッカーなので、私はただ聞いてるだけ。
まず、ワンウェイは決定。
後は、どこでゴールするかってこと。
案1は、鼠ヶ関(ねずがせき)。
案2は、少し手前の府屋。
海岸沿いには羽越線が走っているので、どっちでゴールしても駅が近い。
ちなみに鼠ヶ関は山形県。
県を跨ぐという魅力もあるけど、今日は400キロ以上の道のりを帰らなければならないので、欲張らずに府屋でゴールと決まった。
車組は、一度桑川に戻ってくる。
ハマちゃんは、そのまま電車で帰るので全ての荷物をカヤックに積み込んで行く。
イイダーは家族サービスのため別行動。
![桑川海水浴場](/assets_c/2015/07/P7120092-thumb-400x300-8231.jpg)
桑川は海水浴場なのに、夏でもキャンプは禁止されていない。
昨日は、駐車場への入口が2ヶ所開いていて無料で停められた。
今日は1ヶ所になっていたので、もうそろそろ有料になるのかもしれない。
トイレはもちろん、シャワー(3分100円)も使えるのが有り難い。
ただし、シャワーは屋外にありカウボーイドアがついてるだけなので、女性が素っ裸になって浴びるのは勇気がいるかもしれない。
ちなみに、ワンチャンは素っ裸で浴びたらしい。
まぁ、このお方は伊豆のキャンプ地でも素っ裸で滝のシャワーを浴びるツワモノなので、全く驚きはしない。
⇨大人の休日はワイルドにいく
![笹川流れ](/assets_c/2015/07/P7120099-thumb-400x300-8233.jpg)
本日も天気は快晴。楽しんで行きましょう。
海の上の方が少し涼しく感じる。
![笹川流れ](/assets_c/2015/07/P7120100-thumb-400x300-8235.jpg)
![笹川流れ](/assets_c/2015/07/P7120120-thumb-400x300-8267.jpg)
昨日は散々うろちょろしたので、今日は水路も洞窟もスルー。
岸べたで漕ぐ人、少し沖を漕ぐ人、それぞれの気分で自由気ままに進んで行く。
シーカヤックは、新幹線や飛行機の移動と違って、ゴール地点だけが目的地ではない。
通過する全てが目的地であり、全ての時間を楽しみながら旅をすることができる。
![笹川流れ](/assets_c/2015/07/P7120106-thumb-400x300-8237.jpg)
![笹川流れ 岩牡蠣漁](/assets_c/2015/07/P7120116-thumb-400x300-8269.jpg)
この辺りは岩牡蠣の産地。
ちょうど今頃が旬なので、素潜りで漁をしている若い漁師さんがたくさんいる。
箱メガネを使い長い竿で漁をしている人はサザエを採っているのかな?
小舟で漁をしていた年配の漁師さんに声をかけてみた。
「どうですか?」
「今は安くてダメだねぇ、豊漁貧乏だよぉ〜。採らないと食べていけないから採るけど。」
![笹川流れ 海鳥](/assets_c/2015/07/P7120111-thumb-400x300-8239.jpg)
![笹川流れ 海鳥](/assets_c/2015/07/P7120114-thumb-400x300-8241.jpg)
![笹川流れ 海鳥](/assets_c/2015/07/P7110062-thumb-400x300-8271.jpg)
所々に海鳥のコロニーがある。
三浦半島の海鳥と違って、ここの鳥達は人間が近づいても(目は泳いでる感じがするけど)、あまり逃げない。
若い鳥は羽根の色が茶色なのですぐわかる。
体が大きくてもまだ餌を自分で採ることができないらしく、親鳥から口移しでもらっていた。
![笹川流れ](/assets_c/2015/07/P7120118-thumb-400x300-8273.jpg)
![笹川流れ](/assets_c/2015/07/P7120125-thumb-400x300-8245.jpg)
狐崎(きつねざき)が見えてきた。
![笹川流れ 狐崎](/assets_c/2015/07/P7120127-thumb-400x300-8247.jpg)
狐崎を通過中。
笹川流れはココでおしまい。
![P7120131.jpg](/assets_c/2015/07/P7120131-thumb-400x300-8249.jpg)
寒川で休憩することにする。
海の透明度が素晴らしい。
![P7120132.jpg](/assets_c/2015/07/P7120132-thumb-400x300-8251.jpg)
寒川に上陸。
家財道具満載のハマちゃん艇はさすがに重い。
ここは、すぐ近くにパーキングエリアがあるので、そこでトイレを借りる事ができる。
それにしても、この辺り一帯の砂浜はどこも白くて気持ちがいい。
![P7120137.jpg](/assets_c/2015/07/P7120137-thumb-400x300-8253.jpg)
寒川を出発。
見渡す限りグリーンの海を漕いでいく。
あの先が府屋かな?
![P7120147.jpg](/assets_c/2015/07/P7120147-thumb-400x300-8255.jpg)
![P7120150.jpg](/assets_c/2015/07/P7120150-thumb-400x300-8257.jpg)
府屋の手前に大きな洞窟があったので、キッカーと2人で入ってみた。
なんだか臭い。
見上げると、沢山のコウモリが飛び回っていた。
臭かったのは、コウモリの糞尿だと思うけど、調べてみたらこれはちょっと危険なものかもしれない。
マイナビというサイトの「もしも科学シリーズ」の中に気になる記事があったので、参考までに引用してみる。
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光のない洞窟では、コウモリの糞尿が植物の代わりとなり、昆虫や微生物の貴重な栄養源となっているのだが、同時にウィルスや菌の温床の役割を果たす。腎症候性出血熱を引き起こすハンタウイルスや、ヒストプラズマ症の原因となるカビの一種を増殖させているのだ。ある洞窟の観光ツアーでは、8名の観光客全員がヒストプラズマに感染した。わずか2時間ほどの滞在だったが、洞窟内に舞ったヒストプラズマを吸い込んだのが原因というから、安心して息もできない。
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うげげ…怖い!
![府屋](/assets_c/2015/07/P7120151-thumb-400x300-8259.jpg)
![府屋](/assets_c/2015/07/P7120152-thumb-400x300-8261.jpg)
12時、府屋に到着。
桑川からここまでは約19キロ。
府屋の駅舎が見えたので、その近くに上陸したけど、これは失敗。
府屋駅は海側に入口が無い。
もし府屋で上陸する計画を立てるなら少し手前の「府屋」という信号の辺りで上陸した方がいい。
ここならパーキングエリアも近く、そのまま駅の入口に続く道がある。
それにしても暑い!
撤収場所は炎天下で日影ゼロ。
久しぶりに熱熱になったフレームを触って撤収した。
![府屋](/assets_c/2015/07/P7120055-thumb-400x300-8263.jpg)
そして、1キロの道のりをカヤックを転がしてようやく駅に到着。
一番重い荷物を運んだハマちゃんは、暑さで相当ヤバかったらしい。
桑川駅でハマちゃんとお別れ。
我々は車の置いてある桑川海水浴場に戻った。
真夏モードになった日曜日の今日は、海水浴場も大賑わい。
シャワーを浴びてビールが飲みたいところだけど、今日はこのまま帰るのでガマン。
初めての笹川流れは天気・海況共に恵まれ、なかなかよかった。
町並みも風情があるし、変な規制も無い感じで、行政が市民や旅行者を信頼してくれている感じが伝わってきた。
そして、海にはゴミが浮かんでいない。
村上市では、市長さんが景観についての思いがあるらしく、「村上市景観計画」というローカルルールを取り決めている。
素晴らしい考え方で、とっても共感できる。
⇨村上市環境基本計画
⇨村上市景観計画(PDF)
いい町だぁ。
でも…もっと近くだったらいいのに(^^;
![map_20150712.jpg](/assets_c/2015/07/map_20150712-thumb-400x341-8265.jpg)