果報は寝て待て 三浦1日目〜三戸浜から毘沙門〜

2月は本当に短くて後4日で終わってしまう。
今月最後の週末は、土日共海況が良さそうなので、三浦か千葉に繰り出したいと考えていたら、タイミングよくハマちゃんから連絡が入った。
速攻で、三浦キャンプ決定。
キッカーも新しい自作グリーンランドパドルとテントのテストを兼ねて参加することになった。
タケさんはたぶん仕事、イイダーとワンチャンは冬キャンプなどもってのほからしく参加見送りとなった。
目的地は、いつもの場所である。

例によって、キャンプ地の場所だけが決まっていて、出艇場所は各自気の向くまま。
私は、久留和からの出艇を考えていたものの、最近は両手の親指の付け根が痛いので、大事をとって三戸浜から出ることにした。

朝、家でのんびりコーヒーを飲んでいると、三浦海岸から出る予定だったハマちゃんから連絡が入った。
「今 三戸浜到着」
キッカーも三戸浜にいて、すでに組み立て中とのこと。
完全に出遅れました私(^^;
「私は今から家を出るので、後から追いかけます」
「1番近い方が最後の到着ですか」
後でハマちゃんに聞いたところでは、電車から見えた海がなんだかバシャバシャしていたので、三浦海岸駅をすっ飛ばし三戸浜に変更したらしい。

三戸浜三戸浜に到着。
後から追いかける気分の私は、久しぶりの再会を楽しみながらコンビニコーヒーをすすり、ノンビリと準備を始めた。
ところが、とっくの昔にカヤックを組み立て終わった二人は、私以上にノ〜ンビリと準備を進め、私の準備が終わるのを待っていてくれた。
家が近いのにすみません!!

そして、我々の他に地元シーカヤックショップのツアー参加者の方達が準備をしている。どうやらキャンプツーリングのようだ。
ひょっとして、目指す目的地は同じだったりして…。
聞いてみた。
「どこでキャンプするんですか?」
「まだ決まっていないんですよ。とりあえず城ケ島の先まで行ってから決めるみたいです。」

最近忘れ物の多い私は、この日もガスカートリッジを忘れていた。
「予備で1本持ってますよ。」
キッカー神様が降臨。
「すみません!! 売ってください。」
「はい。3万円になります。」
た…高い(^^;

三崎港ツアーチームよりも、先に離陸。
諸磯にも寄らず、黙々と城ケ島を目指す。
キッカーの自作3本目のパドルは、ジョイント部分のガタもなく、握りの太さもちょうどいいようだ。

城ケ島城ケ島多少ウネリの残る城ケ島南海岸を漕ぎ進み、すましと海岸で昼飯を食べることにした。

城ケ島 すましと海岸すましと海岸に上陸。
3万円で購入したガスカートリッジをセットし、お湯を沸かそうとしたものの、私のイワタニジュニアバーナーはいっこうに着火する気配がない。
遠征用バーナー&ランタン -イワタニ ジュニアバーナー-

時間をおいてからやってみても同じ。
どうも、ジェットノズルの目詰まりみたいだ。
諦めて、ハマちゃんに頼んでお湯を沸かしてもらうことにした。
「2万円になります。」
た…高い(^^;

ポカポカ陽気の中で昼飯を食べていると、少し離れた場所にツアーチームが上陸してきた。
もし、同じキャンプ地を目指している場合は、先に昼飯が終わる我々の方が先に現地に着けそうだ。
しかし、もし彼らが先に岸を離れた場合は、リジット艇には追いつけない…などと話していたら、なんとツアーチームが速攻で海に浮かんだ。
もう勝てない(^^;

城ケ島1時間の休憩後、すましと海岸を離脱。
今日はブーマーが少ない。
安房崎を回り込み、大乗谷の前まで来ると、上陸したツアーチームの姿が見えた。
カヤッカー暗黙の了解で、同じ浜は使わない。
我々は浅間山を目指すことにした。

毘沙門 浅間山本日のキャンプ地に到着。
この浜は、綺麗な貝殻が敷き詰められていて、気持ちがいい。
問題は、焚き火で使う薪があるか…だ。

キッカーのニューテントはダンロップ製。そして山でも使うので3人用。
ブルーのフライシートは目立つから、これなら混んでいるテン場でも一発で見つけられるだろう。でも修行のような冬山が好きなキッカーはそんな混んでる時期の山には行かないか…。
テントを建て終わったハマちゃんが毘沙門洞窟の方から、何本も流木を担いできた。
探せばありそうだ。

毘沙門毘沙門この浜は、東と西に視界が開けていて、夕陽も観れるし朝陽も観れる。
頑張って集めた薪を囲み、夜宴が始まった。
新しく手に入れたナンガのタキビジャケットを羽織ったハマちゃんは、火の粉から逃げ回ることなくフライパンをふり、いつもは釣り上げた魚の料理で忙しいキッカーは、手持ち無沙汰の様子で座っている。
いい夜だ。

(2日目につづく)