おめでとう TAKUMA SATO!! 〜INDY 500〜

takuma_20170529.jpgとてつもない事をやり遂げる男である。
なんと、インディアナポリス500マイルレース -Indianapolis 500 Mile Race- 通称「INDY 500」で勝ってしまった!!

インディ500は、アメリカのレースかつ同じところをクルクル回るオーバルレースということで、日本人にはあまり馴染みがないレースかもしれないけど、世界各地で行われるフォーミュラ1レースと違い、アメリカのインディアナポリス市郊外で年に1回だけ行われるレース。
第1回大会が1909年で、今年が101回目。
戦争の影響で開催できない年があったものの、F-1のモナコグランプリが1929年からの開催だから、世界一歴史のあるレースである。
ちなみに、世界3大レースと言われているのは、インディ500、モナコグランプリ、ル・マン24時間。

以前は地上波でも放送されていたインディ500だけど、最近はF-1や国内のレースも含めて地上波での放送は無し。
しかし、CSのGAORAではライブで観ることができる。
決勝レース当日、その日は早めに布団に入り、日本時間の午前0時から始まった放送に備えた。
インディ500は、国家的なイベントなので、放送は午前0時からだけど、レースのグリーンフラッグが振られるのはその1時間半後。
それまでは、様々なセレモニーが続き、"Drivers, start your engines"の声がかかる。
ちなみに女性ドライバーの参戦がなかった場合は、有名な "Gentlemen, Start Your Engines"となる。
「Engine」ではなく「Power Unit」に変わってしまったF-1では、このフレーズは使えない。
他のレースと違い、インディ500はセレモニーから観て、だんだんと気分を盛り上げていくと楽しめると思う。

レースは最初から最後まで見応えがあった。
一瞬2012年の悪夢がよぎったが、琢磨は終始落ち着いた戦いぶりで、いい意味で「大人」だった。
今年のホンダエンジンは耐久性に不安があり、136周にライアン・ハンターレイ、179周にフェルナンド・アロンソがエンジントラブルでリタイヤしていた。
もし、終盤にイエローが入らなければ、琢磨のエンジンも最後までもった保証はない。
最後のピットインを終えた後の最終スティントは素晴らしい展開だった。
ゴール後のピットクルーの喜ぶ姿と、ビクトリーレーンの様子は夢のよう光景だった。
佐藤琢磨…いや今では「TAKUMA SATO」の方がいいかもしれない。
彼は、一日本人ドライバーの枠を飛び越え歴史を作った。

最後に一言。
今年のルーキー・オブ・ザ・イヤーは、F-1モナコグランプリをキャンセルして参戦したフェルナンド・アロンソが獲得したけど、これは間違いなくエド・ジョーンズだったと思う。


INDY 500 Official Site
http://www.indianapolismotorspeedway.com/events/indy500

【祝!! 佐藤琢磨優勝】インディ500ドライバー・松田秀士
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1063061.html

インディ500に学ぶ、100年続くモータースポーツ文化
https://allabout.co.jp/gm/gc/389800/

2012 Indianapolis 500 finish
2017 Indianapolis 500 - Last 5 laps