雪を楽しむ春の縞枯山遠征 〜縞枯山から茶臼山〜

3月31日、久しぶりの山岳会イベントである。
イベントの案内はこんな感じ。
「まだ雪の残る縞枯山〜茶臼山で雪景色を満喫するプランです。
早朝に出発し、北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅に向かいます。
スノートレッキングは、坪庭〜縞枯山〜茶臼山〜五辻をワンウェイで歩き、北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅まで戻ります。
打ち上げは蓼科温泉で。」

メインの "お泊まり打ち上げ" が計画されているにも関わらず、参加者はたったの3名。
日程が合わなかった者1名を調整するわけでもなく、介護疲れでテンションの上がらなかった者1名を説得することもせず、大人の事情を受け入れて最小人数で実行することになった。
それにしても、この歳になると介護の問題は誰にもあり、山岳会でも8割(とは言っても4名)の隊員が介護で頭を悩ませている。
幸か不幸か、我が家は私もカミさんもとっくの昔に親を亡くしているので介護とは無縁。
隊員達の苦労話を聞くにつけ、自分は死ぬ直前まで元気でいるか、老いぼれる前にパタっと死ぬかのどちらかで人生を終わらせたいと思う。

そんなこんなで決まった今回の「雪を楽しむ春の縞枯山遠征」は、隊員全員が初体験の軽アイゼンを装着してのぞむ初の春山遠征である。
ところが、あれだけ必要な装備を連絡し合ったにも関わらず、女子1号はゲイターとサングラスを忘れた。
ゲイターはともかく、サングラスが無いと雪目になりそうだ。
雪目になっちゃまずいでしょ...って事で、途中のサービスエリアを覗いて探してみるも、セレブがリゾートでかける丸くてデカいやつとか、ゴルゴ13がかける様なサングラスしかない。
私はセレブサングラスでもいいんじゃない?!と思ったけど1号は納得せず、最後の砦であるロープウェイ乗り場の売店でやっと気に入ったサングラスを手に入れた。
1,980円の大枚をはたいて購入したそれは、私の数万円のオークリーそっくりである。
そして、初日に発生したサングラス事件は翌日にも別の形で発生する事になる。

縞枯山荘縞枯山荘の手前で、ザックからトレッキングポールを取り出した。
1号は普段は1本使いなので、今回私が使わないブラックダイヤモンドのソロポールを貸し出した。
私とシュニンは11PM(ダバダ)で、なぜか同じ色。
「ゲイターと同じブルーのやつあったでしょ〜に」
「いや〜、最初に出てきたやつでポチッとしちゃって(^^;」
「ひらがなで名前書いときなさい」

縞枯山 スノートレッキング縞枯山と雨池の分岐でアイゼンを装着。
私はマウンテンダックスのベルトで括り付けるタイプで、シュニンはチェーンタイプ、1号はラチェットタイプである。
上りはたったの200メートルだけど、雪は圧雪されているのでアイゼンが無いとちょっと厳しい。

縞枯山尾根道に出ると、アルプスの山々の連なりが一望できた。
正面に見える台形の山は、2014年に噴火のあった御嶽山だ。

縞枯山 展望台縞枯山の展望台に到着。
雪の無い時期だと、ゴロゴロの大岩で歩きづらいけど、雪のある時は歩きやすい。
無雪期の様子はコチラ
海に行けない人の遊び方 〜麦草峠から茶臼山・縞枯山〜

茶臼山 展望台いったん五辻への分岐まで下り、登り返して茶臼山の展望台に到着。
南八ヶ岳の峰々が凛々しい。

IMG_4682.jpgさて、そろそろ到着ビールが頭の中をよぎるようになってきた。
五辻に下り、ロープウェイ山頂駅まで戻る事にしよう。
茶臼山から五辻までの道は、新雪が積もると正確なルートがわからなくなるかもしれない。
赤テープに関しては、場所によっては登山ルートとは関係なくつけられている所もあるけど、この場所に関してはルートの目印として見ていいかと思う。

P3310045.jpgグローブすらいらなかったポカポカスノートレッキングは、もう少しで終わり。
来週からしばらくは、ロープウェイが運休に入るので、まさにギリギリのタイミングでの山行だった。

1522487354921.jpg本日の宿はロープウェイ山麓駅から15分ほどの所にある温泉宿。
待ちに待った "到着ビール" で一息ついた後は、夕飯の前に温泉でサッパリ。
脱衣場にある体重計にこっそり乗る度に「この体重計壊れてるんじゃね?」と思う自分がいる。
1日も早く、みんなの見ている前で「ホレっ」と言いながら乗れるようになりたい。

1522502438333.jpg夕飯の後の露天風呂でサッパリに輪をかけた後は、部屋で飲みながらなぜか黒ひげ危機一髪。
女子1号が5回連続でビョ〜ンを引き当て、「あんた達どこがハズレか知ってるんでしょ?!!」とあらぬ疑いをかけられてしまった。
なんともまぁ平和な夜である。

(2日目につづく)