予定変更と予定通り 〜森戸から稲村ヶ崎〜

横浜に住むカヤッカーにとって三浦はホーム。
ちなみに、我が家から三浦の出艇ポイントへ行くまでの時間はどこでも40分位なので、その日の風や波のコンディションそれと、"漕ぎテーマ" で決めている。
ここ数年、漕ぎ日和が二日続く時が少ないなぁと感じている。
ホールディングカヤッカーとしては、一旦組み立てたカヤックを数時間後に分解するのは、ものすごくもったいない事をしているように感じるので、できれば二日以上続けて漕げる日に海に出たいと…、大半の人が思っているんじゃないだろうか。

2019年2月24日、今日の "漕ぎテーマ" は「新しい出艇場所から江ノ島へ」である。

IMG_8651.jpg森戸北浜の駐車場に着いたのは7時35分。
最大料金1,000円の時間帯は8時からなので少しだけ損をしてしまうけど、今日は江ノ島まで行くので金で時間を買う事にした。
8時に入庫するのであれば、普通の人は迷わず葉山公園に行くだろう。
この時期の葉山公園は平日は無料、土日は500円。料金は安いしトイレ付きではあるけど、こちらも金で静かさを買う事にした。

少しでも海に出やすいようにと、今日は入り口の近くに車を停めた。
この駐車場の左奥には使えないドアがある。
24時間やっているコインパーキングなので、防犯上仕方がないのかもしれないけど、もしそのドアが使えたら最高だ。

IMG_8652.jpg8時半出艇。
今日は久しぶりに弟と夕飯を食べる約束があるので、15時半までには自宅に帰り、きっちり後片付けをしてから家を出たい。
そうなると、遅くても14時までにはここに戻って来なければならない。
ありゃ?思ったよりも時間がない?

潮の透明度は今日も絶好調。
こうなると、このまままっすぐ江ノ島に向かうのは勿体ない。
行き先を少し近い "江ノ島の根元" に変更し、バウを小坪に向けた。

P2240007.jpgP2240006.jpgここは材木座海岸から1.2キロ位離れているのに、素晴らしい浅瀬の海が続いている。
ワカメを採る漁師さんの船がたくさん浮かんでいる。
ここ最近は不漁が続いているけど、今年はどうだろうか?

ちなみに、漁師さんが覗いている海の中はこんな感じ。

稲村ヶ崎に向かううちに、ふと後楽のカキフライが食べたくなった。
今日食べておかないとシーズンが終わってしまう…なんて事を考えていたら、「こりゃ江ノ島に行ってる場合じゃないかも」と思い直し、予定を変更する事にした。
新しい予定は「稲村ヶ崎にタッチして後楽でカキフライ」だ。

P2240009.jpg稲村ヶ崎に到着。
ウネリが入っているので、タッチはできない。
手慣れたSUPサーファーが練習している。

P2240020.jpgP2240023.jpgここから後楽に直行すると開店前に着いてしまうので、海岸線沿いに大回りして向かう事にした。
左手前は鎌倉パークホテル。
海岸線にある鎌倉のホテルと言えば、鎌倉プリンスもあるけど、もし私が泊まるとしたら断然鎌倉パークホテルがいい。泊まった事ないけど…。

この辺りでは、カヤッカーは完全にアウェー。
波が無くプカプカ浮かんでいるサーファーの邪魔にならないように、少しだけ離れたところを漕いでいく。

P2240042.jpg材木座海岸からはこれでもか!!ってくらいのベタ凪。
まっすぐ真名瀬海岸に向かう。

11時に真名瀬海岸に到着。
後からSUPパドラーが上陸してきた。
「ベタベタですね。」
「はい、眠くなっちゃいます。」
「後楽のカキフライ食いに行ってきます。」
「カヤック置きっぱなしで心配じゃないですか?僕は離れる時にパドルだけ持っていきます。」
「大丈夫だと思うけど、ロックだけしていこうかな。」
「僕がいる間は見張っておきます。」

後楽は11時半の開店だった。
少しだけ時間を潰して店に戻ると、出前を片付けるのに後30分位かかるらしい。
今日は浮気をする気が無いので、一旦カヤックの所に戻りコーヒーを飲んで時間を潰す。
さっきのSUPパドラーは、仲間と合流して漕ぎ出して行った。

IMG_8655.jpg12時に店に戻り、予定通りカキフライ定食を注文。
「お待たせしちゃったので1個オマケしておきました。」…というお皿には、でかいカキフライが6つも乗っていた。

おかみさんが帰って来た。
「お弁当専門の店と違ってうちの鍋は大きくないから、一度にたくさん揚げられないのよね。でも、その分油に注意しながら揚げられるので美味しいと思いますよ〜。」
はい、大変美味しかったです!!

IMG_8656.jpg海岸に戻り、抹茶ラテを飲んで日向ぼっこする。
けっきょく、真名瀬海岸に上陸したカヤッカーは自分を入れて4人。圧倒的にSUPが多い。

P2240048.jpgP2240051.jpg13時半近くになると、少し風が出てきた。
パドルを休め、波に押されながらそっとカモメのいる岩礁に近づく。
目は合わないけど、こっちを気にしている様子がわかる。

名島を越えると海の色が変わった。
出艇場所の北浜は盛大に潮が引いていたので、葉山マリーナ側の切れ目から防波堤の内側に入った。
撤収は半袖。春はもうすぐかもしれない。

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