女王様のお膝元 〜燕岳1日目〜

夏山シーズンもあとわずか。
10月に入る前に、もう一山行っておきたいと思った。
今回の山は、3年前より「行きたいですねぇ」と話していた北アルプスの女王「燕岳」である。
例によって、ダメ元で山岳会にプランを話してはみたものの、速攻で参加表明をしたのは女子1号だけで、女子2号は天気と体調次第。
男性陣は標高差1,400メートルに恐れをなして、参加者ゼロ人。
もうそろそろ山岳会は解散した方がいいかもしれない。

今回のプランは、寝不足高山病の疑いがある私の希望で、登山口に近い有明荘に前泊、2日目は燕山荘に泊まり、3日目には下山してしまうという超勿体無い二泊三日プラン。
混んでる山小屋を避ける為に、平日を二日間絡めるのが精一杯なので、表銀座を縦走するのは次回への持ち越しとなった。
還暦を過ぎても現役バリバリで仕事をしている我々が、山小屋を泊まり歩けるようになる日は来るんだろうか?

当初の計画では9/13-15の予定だったが、悪天候の為翌週へ順延し、9/23-25で行く事になった。
ところが台風後の9/24は雨模様。
雨予報の山には行かない…というポリシーの女子2号がギリギリで参加を取りやめ。
去年の唐松岳、白馬に続き、女子1号との二人山行となってしまった。

有明荘有明荘 食事初日は移動と温泉で一杯だけなので、のんびりと出発。
海外のロッジの様に洒落た外観の有明荘には、15時に到着した。

気持ちのいい温泉の後、例によって部屋で一杯やり、待ちに待った夕食で一杯。
食事中に宿のスタッフから明日以降のコンディションの説明があり、テンションが上がる。
海外から来た登山者も多いようで、隣のテーブルにいた香港から来たカップルからの質問にスタッフが英語で対応していた。
さすが燕山荘グループの山小屋である。
明日は早起きせず、宿で出される朝飯を食べてから出発すればOK。
前泊は楽でいい。

P9240003.jpg2日目は朝から雨でテンションダウン。
しかし、中坊温泉(ちゅうぼうおんせん)の登山口に向かう頃には雨も上がった。
車は一旦第三駐車場に停めていたけど、まだ第一駐車場に空きがあるようなので移動した。

いきなり急登である。
先は長いので、ゆっくりしたペースで淡々と登っていく。
上の写真は、合戦小屋への荷揚げ用ケーブル。
ザックを上げて貰ったという人の情報を見たんだけど、本当だろうか?

P9240004.jpgIMG_1149.jpg合戦小屋で昼飯。
女子1号はビーフシチューとパン、私はクリームシチューとパン。
ワインが欲しい。
のんびりコーヒーも飲んでから出発。
パラパラと雨が落ちて来たので、トレントシェルを羽織る。

IMG_1152_20190924.jpgガスで周りが見えない。
いったいどんな景色が広がっているんだろうか?
途中で会った81歳のおじいちゃんは、片手にトレッキングポール、片手にコンビニ袋をぶら下げて、ゆっくり歩いている。
おじいちゃんは、どこの山小屋に泊まるかはその日の天気と気分次第で、食事は全て山小屋で食べる。
その為、最小限の荷物で帰る日も決まっていないと言う。
なんともまぁ贅沢な山歩きである。
自分が81歳になった時は全く想像できないけど(まだこの世にいるんだろうか?)、このおじいちゃんの様にアルプスを歩き回る事はできないような気がする。

雨の中を歩いていると、前方に黄色のテントのようなものが見えた。
こんな所にテント場はないので、何かの資材置き場だろうか?…と頭の周りに「?」を回しながら歩いていると、いきなり燕山荘が現れた。
もっと先だと思っていたのでビックリした。
受付を済ませ、有明荘で渡されたプレゼント引換券を渡したらチョコレートが貰えた。

部屋は、二段ベッドの下だったのでちょっとホッとする。
北アルプスで記憶喪失

IMG_1155.jpg着替えた後は、サンルームで到着ビールとワイン。
思ったよりも泊まっている人が多いのでびっくりしたけど、非常に快適!
我々は自炊なので、この後自炊部屋に移動する。

IMG_1156.jpg自炊部屋も快適。
ツマミを作りながらイワナの骨酒を飲んでいると、だんだんと人が集まり、最後はバラバラなメンツ5人の宴会になった。
我々が骨酒を振る舞うと、お返しに電気ブランを振舞ってもらった。

IMG_1157_20190924.jpg17時になると雨がやみ、ガスの合間から周りの山が姿を現してきた。
予報通り、明日以降は天気のいい日が続きそうなので、大天井岳(おてんしょうだけ)から常念岳を縦走できたら素晴らしいだろう。
我々はここから下山してしまうけど、多くの人はそちらへ向かう。

(2日目につづく)