県外者の心得 〜伊東から川奈〜

5月30日 土曜日。
非常事態宣言(※1)解除後の最初の週末である。
天気は最高、珍しく風も終日穏やかなので、久しぶりに少し遠くまで足を伸ばすことにした。
県をまたぐ移動は自粛した方がいいのかもしれないけど、観光地に行くわけではないので問題ないだろう。

※1 ほんとは緊急事態宣言と書くべきだろうけど、それでは改憲を企む政府の思うツボなので、このブログでは「非常事態宣言」と書いている。

奥利根湖矢木沢ダムの管理用道路は先週から開放されているので、最初は奥利根湖に行こうと思っていた。
しかし、今週末は絶対に釣り人が殺到するはず。
朝6時のゲートオープンに間に合わせる為には遅くても自宅を2時半に出なければならないし、そこまでして観光地化する奥利根湖に行くことはないだろう…って思い、近場の伊豆にすることにした。
伊豆は6月からキャンプ禁止なので、この週末はギリギリセーフではあるけど、海岸にある駐車場はまだ閉鎖されている可能性が大。
かと言ってマスクして電車移動もどうかと思うので、キャンプはやめた。

自宅を5時に出発し、向かった先は川奈のいるか浜。
もし駐車場が閉鎖されていたら、伊東か片瀬白田に向かう。

P5300001.jpg予想通りいるか浜の駐車場は閉鎖されていたので、着いたのは伊東のオレンジビーチ。
国道脇にあるコインパーキングに車を停め、信号機を渡ればビーチである。
今日は目の前にある手石島を経由して川奈まで行き、藤井造船の浜でのんびりしてから戻ってくる行程15キロのショートトリップだ。

P5300003.jpgまずは、まっすぐ手石島に向かう。
手石島は2013年4月に大川から出艇したロングツーリングのオマケで一周しているが、どんな島だったのか全く覚えていない。
上陸ポイントあり 〜伊豆大川から伊東〜
それよりも"手石" と聞いて思い出すのは1989年に噴火した手石海丘の事だ。
正に今漕いでいる左側の海の下からマグマが吹き出たことがある。
どっこい伊豆は生きていた 〜手石海丘〜

P5300008.jpgP5300009.jpg手石島を時計回りで進む。
島の東側はいくつかの小さな島に分かれている。

P5300011.jpgしばし、東端の島影でカヤックを波に任せて漂ってみる。
この辺りは伊東市屈指のダイビングポイント。

波に押されながら岩礁の間を漕ぎ抜け島の南側に出たところで、カヤックのすぐ脇にウミガメが顔を出した。
驚いた様子ですぐに潜ってしまったので、しばらくキョロキョロしてみたけど、再会はできず…。
後から調べたところ、ウミガメは1時間ぐらい潜っていられるらしい。

P5300019.jpg川奈に向かって岸沿いに進み、小さな岩山の脇を抜けると、前方に何かの像が見えた。

P5300022.jpg回り込んで、はめ込んであったプレートを確認すると「日蓮大聖人祖岩之尊像」と書いてある。
ウィキペディアによると「日蓮聖人は弘長元年(1261年)5月12日に幕府によって拘束され、伊東に流罪となった」…と書いてある。
更に詳しく調べてみると「日蓮聖人は鎌倉の材木座海岸で船に乗せられ、伊東のまないた岩に降ろされた」…と久城寺(秋田県)のWEBページに絵付きで説明があった。
ちなみに「まないた岩」とはココではなく、城ヶ崎海岸にある。
伊豆流罪(外部サイト)
伊豆法難(外部サイト)
これはドローンでの空撮
伊豆川奈の日蓮上人像(外部サイト)

P5300024.jpg船を修理していた造船の方にぺこりと挨拶して藤井造船の浜に上陸。
少し早いけど昼飯にする。

IMG_3518.jpg浜には、高校生風の若者二人と、若いカップル二組が裸になって海に入っていた。
「水冷たくない?」
「冷たいです。おじさんは泳がないんですか?」
「うん、泳がない。」
地元の若者二人はタバコを忘れたらしく「おじさん、タバコ持ってないですよねぇ?」と聞いてきたので、普通に考えたら大学生かもしれないけど…う〜んやっぱり高校生に見える。

寝っ転がって空を見上げると、手を伸ばせば掴めそうな場所を綿菓子のような雲ががゆったりと動いている。
若いカップルの男性は海に飛び込み、女性はまるでお風呂に浸かるような格好でそ〜っと海に入っている。
何もかもが平和。
「タバコの代わりにおやつあげる。」と言って、若者二人にぷちもちチーズを渡してから、藤井造船の浜を離脱した。

P5300032.jpg岬を跨ぎ、川奈ホテルゴルフ富士コースの11番下の海を見てから帰途についた。

P5300034.jpg扇山から川奈沖にかけては大規模な定置網が設置されているので、大きく迂回していく。
また、手石島と陸地との間は浅いうえ、けっこう複雑な潮流がある場所なので、波の入ってくる向きは一定じゃない。
街が見える場所だと思って油断せず、注意深く進路を見定めて行く必要がある。

IMG_3521_20200530.jpgオレンジビーチに帰還すると、複数の家族が日光浴をしていた。
なぜか外国の人が多い。
カヤックから荷物を出していると、パンツを履かずTシャツだけの小さな金髪の坊やが駆け寄って来た。
挨拶をすると、恥ずかしそうに綺麗なお母さんの元に走って帰った。

せっかく伊豆まで来たのだから、本当は下田に泊まって美味しい酒でも飲みたいところだけど、それはコロナが落ち着くまでおあずけ。
素晴らしいフィールドで遊ばせてもらっただけで今回は満足。

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