レースはタイヤが命

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今年、フォーミュラ・ワンのコントロールタイヤが、ブリジストンからピレリに替わる。
タイヤによって、マシンの作り方やセッティング、そして走り方が違ってくるのは当然なんだけど、どうもこのままだとレースの流れそのものが変わってしまいそうな感じだ。

なぜかと言うと、現行スペックのタイヤがレースで使われた場合、1セットのタイヤでは20周ももたないばかりか、寿命の終わったタイヤでは急激にタイムが落ちるらしい。
こりゃ大変だあ〜。

ちなみに、オーストラリアで行われる開幕戦(当初予定のバーレーンGPは政情不安で中止)は、58ラップ。
タイヤが機能する安全パイを16周だとすると、3回タイヤを交換すれば大丈夫…ってことになるが、そうは問屋が卸さないのがレース。
ブリジストンの時は、多少摩耗が進んでも急激にタイムが落ちなかったが、ピレリはダメってところがポイント。
あと2〜3周頑張って走って、もっといい条件になってからピットイン…みたいな作戦が取りづらい。
じゃあ、4回交換?
たしかに安全かもしれないけど、途中でペースカーとかが入って全体がペースダウンしたら不利。
ん〜…、自分が監督だったらどういう作戦を取るだろう?

今年は、タイヤを持たせられるセッティングを見つけたチームが、これまで以上に有利になりそう。
タイヤだけでなく、マシンもガチンコ勝負が初めての開幕戦には大注目ですね。
荒れに荒れて、ザウバーの可夢偉が表彰台なんて展開もあったりして…。

しかし、エコが騒がれる時代に、80キロしかもたないタイヤってどうなんでしょ?
参考までに、フォーミュラではないけど日本で行われているスーパー耐久(通称S耐)では、400kmのレースでもタイヤ交換は1回もしくは無交換。
F1で使われるタイヤとは、まったく性格が違う。

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