可夢偉はフェラーリにいける

monaco2011.jpg 可夢偉の快進撃が止まらない。
5戦連続入賞と書かれたりしているが、失格となったオーストラリアの開幕戦でも7位でチェッカーをうけているので、本当は開幕6戦全てで10位以内に入っていることになる。

プラクティスを観る限り、正直言って今回のモナコは難しい戦いになると思っていた。
まして、ペレスが予選でクラッシュし、決勝に出られないことになり、ザウバーは可夢偉の1台だけ。
こういうプレッシャーがかかるレースで、可夢偉はいつも結果を出して来た。
実際、速さ・安定感・レースの巧さどれをとっても、既にフェラーリのマッサよりは可夢偉の方が上。

ウェバーのレース後のコメントを読むと、"可夢偉はコース中のほとんど全てでガードレールにヒットしていた" ということらしい。
これはめちゃくちゃスゴイことだ。
完全にマシンを自分のコントロール下に置き、ミリ単位でコース幅いっぱいを使い、タイヤをセーブしながら走っていたということの証明。

来年の話はまだ早いが、たぶんいくつかのトップチームでは可夢偉の名前がリストに上がっているだろう。
そして、もしエンツォ・フェラーリが生きていたら、可夢偉をマラネロに呼ぶはず。
可夢偉は、エンツォが大好きなファイターだからだ。

あらためて、上の写真をよ〜く見てほしい。
これは、スーティルを抜いて4位に上がった時の写真だが、コーナーの入り口でカウンターをあてながらインに飛び込んでいる。
可夢偉にとって、F1はカートと同じらしい。