負けないぞ!酒造、守るぞ酒造!

今日、宮城県の中勇酒造より「蔵元だより 第24号」が届いた。
震災後初めての便りなので、いつもと違う。

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現地からの生の声はテレビで何度も聞いていたはずなのに、活字として目にすると、その体験が真に迫ってくるのは何故だろう。
たとえそれが印刷したものであっても、そう感じる。

中勇酒造がある中新田町は、自分の両親が生まれ育った町。
震災後(!)にリニューアルされた酒造のサイトの中に町の紹介文が載っていたので、抜粋してご紹介。

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鳴瀬川は、その水源を奥羽山脈船形山に発し、肥沃な大崎耕土を潤して、仙台湾に注ぎます。
藩政時代は、名高い本石米を高瀬舟で石巻湊に運び、さらに江戸へと廻送しました。
清冽な流れはまた、香魚「鮎」のふるさと。
中流に位置する中新田は650年の伝統を誇る、重要無形文化財、「火伏せの虎舞」また、音楽の殿堂「バッハホール」のある、歴史と文化のまち。
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知らなかった…。

今は、町の統廃合で昔の住所ではなくなってしまったけど、「中新田」という町の名前は自分の深層に深く刻まれている。
小学校の夏休みは、1ヶ月近くこの町にいて、川で釣りをしたり、虫を捕まえたり、まだ育ちきっていない野菜を持ち帰っては、おばあちゃんに怒られたりしていた。


便りには、中元特集とは別に「復興支援酒」の紹介も載っている。
その名も「がんばろう日本酒」。
チラシには、手書きで "負けないぞ!日本酒" "守るぞ酒造!" と書いてある。
自分は、「みを」というゆず梅酒を注文する予定。
「みを」という名前は、「生命の水」をテーマに古典から命名したらしい。
今、病院で入院しているお袋が元気になって、また大好きな梅酒を飲めるように買っておく。


中勇酒造
http://www.mugen-kuramoto.co.jp/


(あとがき:2011-06-30)
届いた。

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