城ヶ島で夏の終わり 〜城ヶ島から荒井浜〜

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城ヶ島大橋を渡る時は、いつも曇っているような気がする。

今日は、久しぶりに城ヶ島から、諸磯を抜け荒井浜まで行く予定。
昨日までの予報では「晴れマーク」が並んでいたのに、あいにくの天気になってしまった。

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まずは、時計周りで城ヶ島の南側へ。
透明度は高そうなんだけど、曇り空なのでよくわからない。

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盛大に潮を吹き上げている岩の近くに真っ白いサギがいて、この後飛び立った。
写真は撮れなかったけど、すごく美しい。
もし、鳥に生まれ変わるとしたら、絶対に白サギだな!!…と思う。
で、虫は食べないで、魚だけ食べる。

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今日はたっぷり時間があるので、少し早いけど、すましと海岸で休憩することにした。
肌寒いので、ビールはやめてホットウィスキー。
もう夏は終わった。

上陸すると同時に、山から沢山の子ども達が下りて来た。社会奉仕活動で海岸のゴミ拾いをするようだ。

ん?…赤いサッカーウエアを着たオジサンが近づいてきた。
目が悪いので、近くまで来てやっと顔がわかった。
なんと! 荒井浜海上亭のひげ爺だった!
今日は、海上亭で昼飯を食べようと思っていたけど、まさかこんな所でばったり会うなんて…。

ひげ爺は、「子ども達には、普段から落ちているゴミに気づき、見て見ぬ振りをしない習慣を身につけてもらいたい。」って、言ってた。
ほんとにそう思う。

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荒井浜海上亭前に上陸。
途中、諸磯の辺りではカヤックに驚いた小魚の大群が、半円を描いてジャンプに次ぐジャンプ。
カヤックの上を飛び越えていく奴や、間違って脇腹にぶつかってくる奴もいて面白かった。

ひげ爺ママに、城ヶ島の顛末を話した後で昼飯。
いつもならマグロの漬け丼にするけど、今日は散々メニューとにらめっこしたあげく、自家製チャーシュー丼を注文。
涼しいので、みそ汁が旨い。

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昼飯の後、海岸でコーヒーを飲んでいると、待ちに待った青空が広がってきた。
でも、晴れている方向とは逆方向に漕いで行かなくちゃならないのが悲しい。

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最近、外での飲み食いで、ちょっとした布切れをランチョンマットとして使っている。
たわいもないことなんだけど、けっこうノンビリした気分にさせてくれる。
ちなみに今日のマットは、先日お袋の荷物を整理している時に出て来た遺品。

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帰りも同じコースを戻ってきた。一日で、城ヶ島沖を2度通過するのは初めてである。
すましと海岸の子ども達を見習い、海岸で少しゴミを拾ってから撤収した。

P.S.
城ヶ島大橋下の海岸には「城ヶ島の雨」で有名な北原白秋の誌碑が立っている。
隣人の人妻(松下俊子)に恋をし、世間から厳しい非難を浴びた白秋は、その後、離婚した俊子と結婚して三崎に移り住んだ。
そして、二人が暮らす家のすぐそばに城ヶ島があった。
「城ヶ島の雨」は、そういう時に生まれたという。