いい大学に入って、いい人生…ほんと?

日本以上に大学進学率が高い韓国で、昨日統一試験が行われた。
どうも "いい大学に入らないと、いい人生が開けない" ということで、一世一代の大事な日らしい。

大雑把に言うと、70%以上の人が同じ価値観で大学に行こうとしてるわけだ。
ふむ…

日本では今でも「学歴社会」なんだろうか?
たぶん、まだそうなんだと思う。


来年、長女は大学を卒業し、長男は大学に入る。
それぞれ、なりたい職業があったり、行きたい会社があるので "目的を持って" 大学に行っていたり、行こうとしている。
"大学ってどんなところなのか知りたい" と思って大学に行き、途中で辞めた親不孝な自分とは大違い。

ただ最近の若い人は、みょうに計算高いような気がする。
失敗しそうな事には手を出さない、いろんな価値観がある事を受け付けない、他の人がやっている事にあまり興味を示さない…など。
これは、自分の子供も同じ。
融通がきかないというか…○と×しかない感じで、なんだかつまらない。


先日、ソフトウエア開発をしている会社の人と話す機会があった。
ソフトウエア開発というと理科系の勉強をしてきた卒業生ばかりを採用しているのかと思ったら、文系の人も採用しているらしい。
どうしてですか?と聞いてみた。
「文系の人の方が、人と話すことに長けている感じで、エンジニアとして伸びる傾向があるんです。」
と、いう事らしい。
なんとなく、その感じはわかる。

"いい大学に入って、いい人生" は、社会の仕組みがそうなっているので、みんな勘違いしているかもしれないけど、「いい人生」なんて、山ほどバリエーションがある。
会社にとって力となってくれるのは、けっして "いい大学に入って、いい人生" と考えている人物ではないだろう。

中小企業では、その事に気づいている会社が出始めている。
結局、そういう会社が伸びていくような気がする。


P.S.
最近は農業や漁業をやる若い人が増えているみたい。
いい事だ!